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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第430話】
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れたらその難しいのだろう――が、美春は俺と一緒に福音のコアと出会ってるから多分まだ繋がりが残ってるのかもしれない。

 あくまでも俺の推測だが――とはいえ、手段としてキス、或いはセックスじゃないと美春のネットワーク世界にいけないのは少々不便かもしれない。

 ――後はそれを手段としてキスを迫ったり、セックスしたりとかはしたくない。

 ……まあ既に色んな子とキスをした俺がこんな事を考えても説得力は皆無なのだが。

 ともあれ、やはり一度ちゃんと福音を見ておきたいので今回だけと思うと俺は――。


「わかった。 ……様子だけでも見たいし……。 美春、でもこれを手段としてキスを迫ったりはしないからな……?」

「……ぅん。 ……やっぱりヒルトは優しいよ。 ……だから皆、惹かれるのかも……」


 そんな呟きが耳に届く、だが……俺自身は優しいかはわからない。

 皆が俺を好きな理由も様々だろう、直感の子も居るだろうし、昔からとか、何かのきっかけだとか――。

 美春の肩に手を置く――小さく身震いするも、キュッと瞼を閉じてキスを受け入れる様に上顎を上げる美春。

 やっぱりキスをするとなると、いつもだが心臓の鼓動が加速する――。

 ゆっくり顔を近付け、美春とキスを交わすと柔らかな感触が唇いっぱいに伝わってくる。

 ――と、唐突に視界に真っ白な閃光が覆う、気付くといつか来たときと同様の空間に佇んでいた。


「ヒルト、こ、此方だよ」


 声のする方へと振り向くと、真っ赤な表情の美春がドアの前に立っていた――やはり美春自身もキスは恥ずかしいのだろう、帰りは前みたいにドアを出してもらえばいいか。

 そう思いながら側へと近付くと、もじもじと指を弄びながら美春は口を開いた。


「こ、ここから直通で福音の居る所に行くことが出来るから。 わ、私も同行するけどね、しないとヒルト、帰れなくなるし」

「ん、そうか。 ……じゃあ頼むよ、美春」

「ぅ、ぅん」


 短い返事の後、ドアノブを回すとドアが開かれる。

 その先の空間は、かつて見た遊具などが置いていて、その中心にはベッドが一基備わり、そこに一人の少女が寝息をたてて眠っていた。

 中へと入ると、俺に続いて美春も中へと入る。

 前に見た時と変わらず、出迎えたのは福音のコアが遊んでいたであろう遊具たちだ――だがその主であるコアは、深い眠りについている。

 側まで近付くと、あどけない寝顔を無防備に晒す福音――だが、ロリコンでは無いので可愛いとは思っても、それはあくまで歳の離れた妹を見るようなものだ。

 ……その妹と関係を持った俺が言っても説得力は皆無だが。


「……やっぱり封印されてるから眠ってるね」
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