第三章 孤独だった者たち 〜海鳴 闇の書事件〜
第十話 最終決戦@ もう独りじゃない
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忘れてるのが正常のような
「ああ、今はいいから。とりあえず僕の事を紹介してよ」
メタな発言やめて
とまあともかく
身長はおれと同じくらい
ただし、俺と違ってイケメンなんだけど
目は茶色、髪はすこし焦げた茶色だ
今はパーカーを着ている、そういえばこいつはいっつもパーカーだな
「いつもロングコートの君に言われたくないよ」
だってロングコート便利じゃん。いろいろ隠せるし、内ポケット多くできるし
そんな感じだ
「さて、でもまさかお前も来るなんてな」
「そりゃそうさ。ここは取り込んだ人間が一番欲しいと思った風景を作り出すんだから。しかも登場する人物は完全に再現される。だからこそ僕は最初に久しぶりといえたんだから。ここは夜天の書が作り出す空間ではあるけどすべてが都合のいいように作られる訳じゃない」
なんか難しいな。まあいいや
「そっか....。正直に言って、俺はさっき迷った。ここは俺の望んだ居場所に一番近い。ここにずっと居たい。でも、それじゃだめなんだろ」
二人は俺の方を向いたまま静かに話を聞いてる
「俺は、いままでもうどこにも居場所はないってこの間まで思ってたんだ。でも、違うんだ。もう俺は独りじゃなかったんだ」
俺はなのは、フェイト、クロノにエイミーさん、リンディさんを思い浮かべる
「今はまだ、違うけど。いつか本当に俺がいるべきって思える居場所が出来る。そんな気がするんだ」
俺の幻想の力の源は本当にひどいもんだよ
なにかを幻に変えられるってことは自分がそっち側にもふれられなきゃいけない
だから、使用者自身が現実には居るところが無いっていうのが源
もしも、自分は現実にいるんだっていう確固たるものができたらこの力は弱くなる
でも、いつかそんなときがくるって思えるなら
「だから、俺は行ってくる。今は、みんなを助けるために。そんで、前に進むために」
「なら行ってこい。私はもう死人だ、死人に口なしってな」
だったらあんときいた先生はなんなんですかっていいたいよ
「やっぱり蒼炎。お前は笑ってる顔が一番いいよ」
俺は自分でも知らないうちに笑っていたらしい
「じゃあな蒼炎。お前と居る間は楽しかったし、私自身報われていた。それだけだ」
最後にもう一回先生は俺を抱いてから消えた
気がつけば屋敷も消え、闇の中におれとあいつだけが立っていた
「蒼炎、君と居たとき、僕は本当に楽しかった。普通の友達だった君の存在が僕を助けてくれていた」
「俺もだよ。もしもお前と会ってなかったらもっとひどいことになっていただろうさ」
あいつは俺の方に向かって歩いてくる
「忘れないで、僕たちはいつだって一緒だ
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