第四十二話 Space Port
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イリス「………」
何か言葉を言おうとしても出るのは言葉にならないものばかり。
カーネルは表情を険しくしながら、ビームサーベルを納めた。
ゼロ「……?」
カーネル「このような結果など私は認めない」
アイリス「兄さん…?」
ビームサーベルを納めたカーネルにゼロとアイリスは彼を見上げた。
カーネル「もしこのまま、お前を切れば…私は…私は本気のお前に勝てなかったということを認めることになる!!そのようなことなど出来ん!!私は!!勝利よりも誇りを取る!!」
アイリス「兄さん…!!」
つまりそれはゼロを殺さないと言っているのだろう。
アイリスの表情に笑みが浮かぶ。
ゼロ「カーネル…」
カーネル「お前の傷が癒えたその時こそ雌雄を決そうではないか…今度はこのような形でなくな…」
笑みを浮かべるカーネルにゼロも笑みを浮かべる。
エックスとルインも分かり合えたのだと歓喜した。
ゼロがアイリスに支えられ、立ち上がり、カーネルに手を差し出した。
ゼロ「その時は…俺も本気で戦ってやるよ」
カーネル「…そうでなくてはな……」
互いに笑みを浮かべ、握手を交わそうとした瞬間であった。
ドスッ
カーネル「な…っ?」
ゼロ「っ…!!」
アイリス「え…?」
エックス「あ…ああ…」
ルイン「……カー…ネ、ル…?」
突如鈍い痛みがカーネルを襲った。
それから異物を確認する。
自身の動力炉付近から出ているのはビームサーベルの光。
あまりにも突然すぎる事態に、カーネルもゼロもアイリスも、当然エックスとルインも動けない。
状況の把握も出来ずにただ唖然とするばかり。
激戦を終え、慢心創痍の状態がその間を広げる。
ディザイア「いけませんねえ…皆さん…イレギュラーは処分しなくては……」
カーネル「き、貴様は…」
カーネルが震えながら背後を見遣ると行方不明となっていたA級のイレギュラーハンター・ディザイアがカーネルをビームサーベルで貫いていた。
ルイン「ディ、ディザ、イ…ア…」
ディザイア「ルインさん。少し待って下さい。このイレギュラーを処分しますから」
ディザイアがサーベルを握る手に力を込めた。
アイリス「や、止めて…」
それが何を意味するのかを悟ったアイリスが震える声で懇願するが、ディザイアは狂気に満ちた笑みを浮かべながら叫んだ。
ディザイア「クーーークックック!!!!死ーーねーーー!!!!!!カーネルーーーーーッ!!!!!!!忌ま忌ましいイレギュラーーーーーッ!!!!!!!!!!」
ディザイアのビームサーベルの光が炸裂し、カーネルは爆散した。
アイリス「嫌ああああああっ!!」
ゼロ「カーネルーー
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