第四十二話 Space Port
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対峙した。
ゼロ「…カーネル……もう止めろ…お前を倒せばアイリスが悲しむ」
カーネル「自惚れるなゼロ!!独立を妨げる者には容赦はしない…来い、ゼロ!!」
ゼロ「チッ!!」
2人が同時に駆け、Zセイバーとビームサーベルがぶつけ合う。
ゼロ「カーネルーーーーッ!!!!」
カーネル「ゼローーーーッ!!!!」
好敵手の名を叫びながら、何度もセイバーとサーベルをぶつけ合うゼロとカーネル。
2人の戦いは何時果てる事無く続けられている。
カーネル「チッ!!」
埒があかないと判断したカーネルは距離を取ると衝撃波を繰り出す。
ゼロは衝撃波を駆けながら回避するとバスターをカーネルに向ける。
ゼロのZバスターは撃つ際にタイムラグが発生するが既にエネルギーを収束させていた。
威力はエックスやルインの1段階チャージ以上、フルチャージ未満だが、強化パーツでパワーアップしたバスターの弾速は凄まじく、カーネルは目を見開くが何とか回避した。
ゼロ「(あれを回避しやがった…流石だなカーネル)」
カーネル「(やはり強い…とっくに分かりきっていた事だがな…)」
初めて出会ったあの時からいずれは死力を尽くして戦いたかった相手だった。
しかしゼロに想いを寄せる妹のアイリスの気持ちを思えば決して許される事ではなかったし、またお互い軍や部隊を統率する身なれば対決するに相応しい理由も、その舞台となる戦場も存在し無かった。
だが今のこの瞬間に至ってはもはや戦う理由などどうだって良かった。
刃を交える度に高まる高揚感を抑えられずカーネルは口元に笑みを浮かべる。
ゼロ「ぐっ…」
対するゼロは表情を険しくしている時間稼ぎをしているカーネルはともかく、ゼロはカーネルを殺さずに倒し、何とかジェネラルが宇宙に行くのを食い止めねばならないのだ。
カーネルを殺せばアイリスが悲しむ。
それはかつてのVAVAとの戦いで自分が無力だったが故に大切な後輩を目の前で失った時に味わった悲しみ、苦痛をアイリスに味合わせることになる。
それだけは何としても避けたかった。
しかしゼロとカーネルは実力が限りなく拮抗している者同士。
もし押されると言うのなら精神面で負けているということだ。
アイリスを思うが故に思い切った攻撃が出来ないゼロと時間稼ぎを目的としているカーネルでは自然に差が出て来ている。
今はバスターが使えるから何とか互角に渡り合えているが、バスターに慣れられると確実に不利になる。
ゼロ「(早くシャトルを何とかしなければ…しかしカーネルを殺さずとなると……)」
時間は過ぎていく一方。
その焦りが隙を生んだ。
カーネル「隙あり!!」
カーネルがサーベルを一閃するとZセイバーが弾かれた。
ゼロ「し
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