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【一発ネタ】レイフォンに憑依したオリ主が上から目線で原作をぶっ壊すお話
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で誤魔化している外見年齢を省みてから乙女を名乗ったらどうなんだ? 嫁き遅れ」
そうしてアルシェイラは一人、貴賓室にとり残される。遠くの方で天剣同士の諍い(物理)が勃発したことをアルシェイラの鋭敏な感覚は捕らえていたが、しかしアルシェイラの思考にはそんなことに囚われている余裕は残されていなかった。
かつてサヴァリス・ルッケンスが若干14歳で天剣クオルラフィンを手にした時、アルシェイラはこれに近い事態を漠然と予感してはいたのだ。即ち『次の天剣は更に若い』と。しかし、まさか件の少年が10にもならぬ段階で天剣が全て埋まるとは、それほどとは思ってもみなかったのである。
レイフォン・アルセイフ。わずか9つで天剣ヴォルフシュテインを手にする少年。アルシェイラの予感を裏切る形で天剣になる少年。最年少記録を5年も――この記録はまず破られることがないだろう――塗り替えてみせた少年。
「フフ……」
――これは偶然だろうか?
――否、偶然であるはずがない。
――ならば、ここから始まるのだ――――――――
「フフフフフ…………」
アルシェイラの周囲で運命がくるくると廻り始めていた。
◆
《愛の挨拶》
「いってらっしゃい、リーリン。今日も勉強頑張って」
「ありがとう。レイフォンも大変だと思うけどお仕事頑張ってね?」
早朝。グレンダンに存在するとある女子中等学校の正門前に、抱擁を交し合ううら若き男女の姿があった。
男――少年の名はレイフォン・ヴォルフシュテイン・アルセイフ。槍殻都市グレンダン擁する最高戦力、12名の天剣の一角を担う破格の武芸者。齢12にして天剣最強の呼び声も高い寵児。少女の名はリーリン・マーフェス。天剣ヴォルフシュテイン卿の最愛と目される可憐な乙女。しかし神秘性すら感じさせる儚げな外見からは想像もつかぬほどの活発性を内に秘めており、時にヴォルフシュテイン卿すらもたじたじとさせることがある。
彼らは中途での一時的別離を余儀無くされると知りながらも、毎朝仲睦まじく通学と通勤を共に行っている。6年前、二人が初等学校へ入学した事に端を発する習慣は、ヴォルフシュテイン卿が武芸者『らしさ』を増すにつれ少しずつ様相を変えながらも、未だ破られずにいた。
二人の影が一つになってから時を経ることしばし、レイフォンとの別れを刹那でも先送りにするのだと言いたげに、堅くレイフォンの身体を抱き締め続けていたリーリンの腕より力が抜ける。それは別に、レイフォンの逞しい身体の感触と蟲惑的な体臭(リーリン談)に彼女が十分満足させられたから……というわけではない。むしろそれは、レイフォンに対するリーリン流のおねだりなのであった。そしてそ
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