第十八話 二人の時間
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ジルベールがただ笑顔で挨拶をしただけでなんと数百人いる女の子を一瞬で失神させてしまい、リネアはある決断をしたのだった
リネア「ジル…」
ジルベール「あ?」
リネアはジルベールを指差して
リネア「今日は接客禁止!アルティナと一緒にデートでもしてこーい!」
ジルベールとアルティナが手を繋いで校内を歩いていた
二人はまだデートした覚えがなく、かなり緊張ぎみである
アルティナ「…ええと…その…デートなんて…初めてよね…」
ジルベール「あ、ああ…そうだな…何時も家で一緒にゲームとか、稽古していたしな」
しかしこのままではただ校内を練り歩くだけである
アルティナ「あ!そうだ!あたし2-Cに行きたい」
ジルベール「2-Cって…真也のクラスだったな…」
アルティナ「ね、行こうよ!このままじゃあ…つまんないよ?」
ジルベール「ふっ…そうだな…」
二人は2-Cへ向かった
アルティナ「あ…え…うそ…でしょ…」
ジルベール「これはまた…」
2-Cに到着した途端、アルティナが震え出した
何故なら2-Cの出し物は「お化け屋敷」なのである
アルティナは小さい頃からお化けや怖い話が大の苦手で、いつも泣き出してしまう程である
アルティナ「うう…」
明らかに怯えているアルティナを見て
ジルベール「やめる?俺は別に構わないけど…」
ジルベールはお化けには耐性があるので別に怖くはなかった
アルティナ「や、やめないわよ!あ、あたしもう16よ!たかが学園祭…のお化け屋敷…なんて…そ…底が…知れてるわ!」
ジルベール「怯えているから説得力無いんだけど…」
完全に意地を張ってしまったアルティナ、これで後に引けなくなってしまったのだ
ジルベール「じゃあ行くぞ?」
アルティナ「う、うん…良いわよ…お化けなんて…怖く…ないんだから!」
そうして二人は暗いお化け屋敷の中に入っていった
アルティナ「きゃあああああああああ!もうだめえええええええっ!」
と悲鳴を上げてジルベールに強く抱き締めているアルティナ、もはや先程の威勢は何処に行ってしまったのやら、もう泣きべそをかいているのである
ジルベール「おい!そんな強く抱き締めんなよ!歩きづらい!」
アルティナ「いやあああっ!ねえお願いっ!離れないで!あたしを一人にしないで!」
ジルベール「わかったから!とりあえず歩いてって…前…」
アルティナ「きゃあああああああああっ!怖いいいいいいいいいっ!」
と悲鳴を上げて泣きわめくアルティナであった
第一学年棟、フードコート
アルティナ「うう…
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