第三十二話
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洛陽に向かう袁術軍は約十二万八千人だ。
「隊長。『例』のあれも輸送してるで」
真桜が言ってくる。
「分かった。作業場は解体したんやろな?」
「うん。ちゃんと解体しといたで」
「それならええわ」
もし、解体せずにあのまま放置してたらかなりのチート軍になるからな。
「……長門さん。あれは役に立つのですか?」
同じく馬に乗っている雪風が聞いてきた。
「あぁ。防衛線にはうってつけだと思うからな」
あれで連合軍を撃退出来たらいいけどな。
まぁ、人海戦術で攻められたら分からんけどな。
「隊長。街は無防備にしてよかったんか?」
「仕方ないわ真桜。一応、街は警備隊がいるけどな」
警備隊の兵士は民間人中心なため、暴動は起きないと思うが攻められたら一たまりもない。
まぁ南陽は無防備宣言をしているからわざわざ力押しで来ないだろう。
「まぁ洛陽に着いたら防衛線の建築をしないとな」
「そうやなぁ」
俺達は洛陽へ向かう。
一方、無防備宣言をしている南陽に徐州から劉備達が到着した。
「……荒れ果ている光景じゃないな」
「はわわわ。袁術はそれ程暴君ではないみたいですね」
天の御使いである北郷一刀と劉備軍の軍師である諸葛孔明が呟く。
南陽の街は劉備達が思っていたよりかなり栄えていた。
「でも御主人様、袁術は妖術を使うと書いてたよ」
「そうだな。とりあえず、街に入って兵士を募集してみよう」
ちなみに劉備軍は約七千しかいなかったので、出来れば兵士が欲しかったのだ。
しかし、募集をしても兵士は誰一人志願しようとしなかった。
―――劉備軍陣営―――
「何故だッ!! 何故誰も志願に来ないんだッ!!」
「愛紗落ち着くのだ」
激昂する関羽を張飛が落ち着かせる。
「あわわわ。街の皆さんは袁術さんにはかなり良い印象をお持ちのようです」
同じく軍師のホウ統が言う。
「……これだと兵士の募集は無理なようだな……」
「はい………」
こうして劉備軍は、兵士の募集を行わずに定められた集合場所に向かった。
―――洛陽―――
「袁術さん。急な同盟を締結してくれてありがとうございます」
「いや、妾らも後は引けぬのじゃ。なら味方は一人でも多い方がいいからのぅ」
董卓と美羽は洛陽のとある屋敷で会合していた。
「早速、軍の編成だけど………」
董卓軍の軍師をしている賈クが言う。
「前線の指揮官は王双さんがいいと思います」
七乃が長門を押した。
「
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