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無欠の刃
アカデミー編
新クラス
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しかも……。
 なるべく表情に出さないように気をつけながら、袖が長く、手を見せない構造になっているナルトの服を観察する。
 袖の長さからして、両手だろう。
 なるほど、体術クラスに行く理由はこれか。
 そう合点しつつも、何か言いたくないような理由がありそうだなと、そこまで思考を張り巡らせたシカマルは、独座にナルトの拳をぎゅっと握り返す。

「よろしく」

 ナルトは、握りしめられた拳。そしてシカマルの、まったく変わっていないけだるげな表情を交互に見比べると、嬉しそうに破顔した。

「よろしくってば!!」
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