―激戦―
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術師ではなかった。この世界にない機械のような、まるで俺たちの世界にある機械のような黄金のモンスターが、その場に浮かんでいた。
「私がセッティングしたのは、《クリフォート・ツール》と《クリフォート・アーカイブ》。さて、ペンデュラム召喚をさせてもらおうか!」
そして赤と青のペンデュラムスケールがそびえ立つ天空に、モンスターを呼び出す魔法陣が現れると、戦士長の号令の下でその魔法陣から新たなモンスターが現れる。その魔法陣から現れるのはガジェット族――ではなく、《クリフォート》と呼ばれる、新たな金色の機械だった。
「現れろ、《クリフォート・ゲノム》! ……ククク」
手札からペンデュラム召喚された《クリフォート・ゲノム》を満足そうに見ると、戦士長は小さく、だが満足げに笑いだした。そしてこちらに視線を向けるとともに、そのように宣言を発した。
「私の新たなデッキ、【クリフォート】の力……君で試させてもらおう!」
「くっ……!」
その戦士長の言葉から察するに、彼は【マシンガジェ】から新たなデッキ、【クリフォート】へと乗り換えたそうだが、そのデッキの実力とは如何なものか。今し方ペンデュラム召喚された、《クリフォート・ゲノム》というモンスターは、上級モンスターのようではあるものの、その攻撃力は1800程度のようだが……?
「まずは《クリフォート・ツール》のペンデュラム効果を発動。800のライフを払うことで、デッキからクリフォートと名の付くカードを手札に加える。私が手札に加えるのは、《クリフォート・シェル》」
戦士長LP4000→3200
ペンデュラムスケールに置かれている《クリフォート・ツール》のペンデュラム効果により、戦士長のライフを犠牲に新たなクリフォートが手札に加えられる。まずはクリフォートというのがどのようなデッキなのか、このターンで見定めねばならない。
「そして《クリフォート・ゲノム》に装備魔法、《機殻の生贄》を装備。このカードを装備したモンスターは、クリフォート専用のダブルコストモンスターとなる。《クリフォート・ゲノム》をリリースすることで、《クリフォート・シェル》をアドバンス召喚!」
先程デッキからサーチしたモンスターと同じモンスターだろうが、《クリフォート・ゲノム》をリリースすることで、新たに《クリフォート・シェル》という巻き貝のようなモンスターがアドバンス召喚される。最上級モンスターをリリースするならば、何故最初からペンデュラム召喚をして召喚しないのか……という疑問を俺が抱いている暇もなく、そのアドバンス召喚にて早くも盤面は動き出していた。
「《機殻の生贄》がフィールドを離れた時、デッキからクリフォートを手札に加えられる。私は二枚目の《クリフォート・ツール》を選択。さらにリリ
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