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遊戯王GX−音速の機械戦士−
―激戦―
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「今度は逃がさんぞ!」

 戦士長も悠々と天空から降りてくると、その乗っていた《デス・デーモン・ドラゴン》から地表に降り立った。改めて周りを良く見てみると、何やら古代ローマの闘技場のような様相を呈している場所だった。

「ここは、捕らえたデュエリストを処刑するデュエル場……幕引きには相応しいか……トドメだ、《アポクリフォート・キラー》でダイレクトアタック!」

「いや、手札から《仲裁の裁定者》の効果を発動! モンスターが破壊された時にこのモンスターを捨てることで、バトルフェイズを終了する!」

 《速攻のかかし》の相互互換とでも言うべきか。《スピード・ウォリアー》が戦闘で破壊された際に墓地に送ることで、その効果によってバトルフェイズを終了させた。バトルフェイズを終了させる効果なので、《アポクリフォート・キラー》の効果でも無効にすることは出来ない。

「面白いカードだな……ならばメイン2。私は《アポクリフォート・キラー》、第三の効果を発動!」

 自身よりレベルが低いモンスターの効果を受け付けない第一の効果。特殊召喚したモンスターの攻撃力を500ポイントを下げる第二の効果。切り札と誇称するに相応しい効果の数に、第三の効果は何かと警戒する。

「相手は一ターンに一度、フィールドか手札のモンスターを墓地に捨てなくてはならない!」

「くっ……!」

 その第三の効果は、こちらの逆転の芽を摘むハンデス効果。……いや、フィールドに強力なモンスターを展開していても、手札にモンスターがなければ、そのモンスターを墓地に置かなくてはならないという恐ろしい効果だ。今は幸か不幸か、《クリフォート・アーカイブ》の効果でバウンスされたモンスターがあるが……

「私はカードを一枚伏せ、ターンを終了」

「俺のターン、ドロー!」

 戦士長の切り札、《アポクリフォート・キラー》二体によって、俺のフィールドは壊滅的な被害を受けた。さらにターンを追うごとに第三の効果により、俺のモンスターは墓地へ送られていく。

「……俺のフィールドにモンスターはいない! よって《アンノウン・シンクロン》を特殊召喚!」

 黒い円盤状のチューナーモンスター《アンノウン・シンクロン》が、自身の効果によって特殊召喚される。俺のフィールドにモンスターはおらず、相手のフィールドにのみモンスターがいる時、デュエル中に一度のみその効果により特殊召喚が出来る。

「さらに《チューニング・サポーター》を召喚し、魔法カード《機械複製術》を発動! デッキからさらに二体、《チューニング・サポーター》を特殊召喚する! 増殖せよ、《チューニング・サポーター》!」

 【機械戦士】における常套手段の一つである、《機械複製術》による《チューニング・サポーター》
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