―激戦―
[18/28]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
→700
「今度は逃がさんぞ!」
戦士長も悠々と天空から降りてくると、その乗っていた《デス・デーモン・ドラゴン》から地表に降り立った。改めて周りを良く見てみると、何やら古代ローマの闘技場のような様相を呈している場所だった。
「ここは、捕らえたデュエリストを処刑するデュエル場……幕引きには相応しいか……トドメだ、《アポクリフォート・キラー》でダイレクトアタック!」
「いや、手札から《仲裁の裁定者》の効果を発動! モンスターが破壊された時にこのモンスターを捨てることで、バトルフェイズを終了する!」
《速攻のかかし》の相互互換とでも言うべきか。《スピード・ウォリアー》が戦闘で破壊された際に墓地に送ることで、その効果によってバトルフェイズを終了させた。バトルフェイズを終了させる効果なので、《アポクリフォート・キラー》の効果でも無効にすることは出来ない。
「面白いカードだな……ならばメイン2。私は《アポクリフォート・キラー》、第三の効果を発動!」
自身よりレベルが低いモンスターの効果を受け付けない第一の効果。特殊召喚したモンスターの攻撃力を500ポイントを下げる第二の効果。切り札と誇称するに相応しい効果の数に、第三の効果は何かと警戒する。
「相手は一ターンに一度、フィールドか手札のモンスターを墓地に捨てなくてはならない!」
「くっ……!」
その第三の効果は、こちらの逆転の芽を摘むハンデス効果。……いや、フィールドに強力なモンスターを展開していても、手札にモンスターがなければ、そのモンスターを墓地に置かなくてはならないという恐ろしい効果だ。今は幸か不幸か、《クリフォート・アーカイブ》の効果でバウンスされたモンスターがあるが……
「私はカードを一枚伏せ、ターンを終了」
「俺のターン、ドロー!」
戦士長の切り札、《アポクリフォート・キラー》二体によって、俺のフィールドは壊滅的な被害を受けた。さらにターンを追うごとに第三の効果により、俺のモンスターは墓地へ送られていく。
「……俺のフィールドにモンスターはいない! よって《アンノウン・シンクロン》を特殊召喚!」
黒い円盤状のチューナーモンスター《アンノウン・シンクロン》が、自身の効果によって特殊召喚される。俺のフィールドにモンスターはおらず、相手のフィールドにのみモンスターがいる時、デュエル中に一度のみその効果により特殊召喚が出来る。
「さらに《チューニング・サポーター》を召喚し、魔法カード《機械複製術》を発動! デッキからさらに二体、《チューニング・サポーター》を特殊召喚する! 増殖せよ、《チューニング・サポーター》!」
【機械戦士】における常套手段の一つである、《機械複製術》による《チューニング・サポーター》
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ