―激戦―
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して、俺はその姿を睥睨することしか適わなかった。
「《アポクリフォート・キラー》は自身の耐性により《クリフォート・アーカイブ》のペンデュラム効果は受けられない。だが、《アポクリフォート・キラー》第二の効果が既に発動している! 君の《スピード・ウォリアー》を見てみるが良い!」
「スピード・ウォリアー!?」
戦士長の言葉に従って《スピード・ウォリアー》を見ると、《アポクリフォート・キラー》から重力のようなものが発せられており、その重圧に《スピード・ウォリアー》は潰されかかっていた。動くのがやっと、といったところのようで、バトルなどは行えないように見える。
「《アポクリフォート・キラー》は、フィールド上の特殊召喚したモンスターの攻撃力を500ポイントダウンさせる。よって、君のスピード・ウォリアーの攻撃力は0!」
《アポクリフォート・キラー》第二の効果、フィールド上の特殊召喚したモンスターの攻撃力の500ポイントダウン。クリフォートたちは、ペンデュラム召喚からのアドバンス召喚がメインのため、その効果への影響は少ないが、特殊召喚を主軸にしたこちらのデッキには大打撃を及ぼした。特殊召喚したモンスターの攻撃力が1000ポイント削られては、《アポクリフォート・キラー》を破壊するというのは並大抵のことではない。
……そしてそのことを考える前に、俺は二体の《アポクリフォート・キラー》を前にして、生き延びなくてはならなかった。
「バトル! 《アポクリフォート・キラー》で、《スピード・ウォリアー》に攻撃! キムラヌート・キル!」
戦士長の攻撃を命じる攻撃とともに、《アポクリフォート・キラー》から発せられる重圧がさらに強くなると、効果が及んだのは《スピード・ウォリアー》だけではなかった。俺が飛翔していた《漆黒の闘竜》もその重圧に耐えられなくなり、大空から大地へと墜落し始めたのだ。
「まずい……!」
そのまま俺と《漆黒の闘竜》は闇魔界の軍勢の城へと、コントロールを失って逃げるように落ちていき、そのまま地表へと墜落した。俺は幸運にも、《漆黒の闘竜》がエアバックのように勢いを殺してくれたおかげで墜落死は免れたものの、勢い良く《漆黒の闘竜》から投げ出された。
「……スピード・ウォリアー!」
何とか俺が地表へと激突する前に、一緒に地表へと落ちてきていたスピード・ウォリアーに助けられる。スピード・ウォリアーに掴まって安全に地表へと降り立ち、隣にいるスピード・ウォリアーに顔を向けると――
「…………ッ!?」
――メキャ、という音とともにスピード・ウォリアーは見えない何かに押し潰され、俺は至近距離でスピード・ウォリアーが破壊された爆発を受けることとなった。
「がはっ……!」
遊矢LP3700
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