暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マクロスF
0696話
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て思う存分楽しむとしよう。視覚だけじゃなくて触覚や味覚や嗅覚も思いだしてな」
「なっ!?」

 ニヤリと笑って俺の口から出た言葉に、シェリルの顔が瞬時に赤く染まる。

「ア、ア、ア、ア、アクセルーッ!」
「ん? どうしたんだ? 俺自身が個人的に使う分ならいいんだろ?」
「ううっ、アクセルがこんなエロガキだなんて思いもしなかったわ……」
「言われる程に年齢が離れている訳じゃないんだがな」
「何よ、あんた15歳でしょ? ……はぁ、もういいわ」

 未だに薄らと染まったジト目を俺に向けていたシェリルだったが、視線をランカの方へと移す。

「ねぇ、ランカちゃん。貴方、歌うのは好き?」
「は、はい!」

 シェリルの言葉に笑みを浮かべて頷いたランカの耳元で何かを囁いているシェリルを横目に、俺は車の近くでじっと俺の方へと視線を向けている人物を見返す。グレイス・オコナー、先程から念動力やら俺の直感やらが妙に危険を知らせてくる人物だ。

「……どうかしましたか?」

 俺と視線が合うと、グレイスはそう声を掛けてくる。穏やかな表情を浮かべており、こうして見る限りではとてもではないが俺を警戒させるような人物には思えない。だと言うのに、何故ここまで俺の警戒心を刺激するのか。

「いや、何でも無い。そっちも大変だな。シェリルみたいなじゃじゃ馬相手だと」
「ふふっ、そうでもないですよ? 付き合ってみると素直でいい子なんですから」

 お互いに薄らと笑みを浮かべながらの会話だが、俺にしろグレイスにしろ、相手を推し量るような視線を相手へと向けている。俺は目の前に立つ女が何を企んでいるのか。そしてグレイスは俺という存在が何なのか。
 ……間違い無くただ者じゃないだろう。だが、それがイコール俺の敵とも限らない。限らないのだが……

「アクセルさん、と言いましたよね? アクセルさんはいつフロンティア船団に?」
「へぇ。よく俺がフロンティア船団の出身じゃないって分かったな」
「ええ。シェリルのマネージャーをしていると、色々と耳に入ってくる情報が多いですから。特に、貴方はシェリルとの仲も良さそうですし、相応に調べさせて貰ってはいますわ。アクセル・アルマーさん?」
「なるほど、それで俺の事を調べられなかったから気になったと?」
「さて、どうでしょうね。単純に私が貴方に興味があるからかもしれませんよ?」
「残念だったな。生憎俺はあんたに興味はない」
「あら残念。振られてしまいましたか」

 表向きにはそんなやり取りをしつつも、その間中俺の中にある念動力がこの女に対しての危機感を間断なく伝えてくる。
 やはりこの女、色々な意味でただ者じゃないのは間違い無いな。恐らくは原作での敵キャラか何かだと思うが。いや、この女に対して念動力の発
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