暁 〜小説投稿サイト〜
家長カナの奇妙な冒険
『静止した世界』の片鱗
[1/3]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話
「カナちゃん……。」ボソッ

「リクオ様、いかが致しましょうか?」ボソッ

「……暫く、様子見だ。良いな?」ボソッ

「御意。」ボソッ

リクオ達がそう話していると、突然カナの姿が消えた(・・・)

『!!!???』

奴良組、旧鼠組双方が辺りを見回していると、カナがゆらが捕らわれている檻の前に現れた。

「い、家長さん!?」

「待ってて、ゆらちゃん。今、助けてあげるからね。」

すると、“スタープラチナ”が檻の鉄格子を簡単にへし曲げてしまった。

『!!!???』

「さぁ、ゆらちゃん!」

「え、えぇ……。」

ゆらを安全な場所に避難させると、カナは再び、旧鼠達の方に振り向いた。

「ゆらちゃんは、返してもらった!次は、あなた方をぶちのめします!」

「やれるもんなら、やってみろ!」

そう言って、子分の鼠妖怪達がカナに襲いかかる。

「よせ!やめろ!」

リーダー各(テラ子安)の制止の声も聞こえない。

【オラオラオラオラオラ、オラッ!】

“スタープラチナ”のラッシュに、敵なし!

ラッシュの餌食となり、消滅した。

『!!!???』

奴良組の一行は、目の前の出来事に目を疑っていた。

「馬鹿野郎共が……。お前らは、奴良組の相手をしていろ!」

「で、ですが!」

「いいから行け!」

子分達は、リクオ達に襲いかかる。

「ずいぶんと、やってくれたじゃねぇか……。今すぐ、殺してやる!」

(耕太さん……夜雀さん……見ていてください。)

カナは、深呼吸する。

そして……






「『星の白金の(スタープラチナ)…………世界(ザ・ワールド)』!」

カナは、時を止めた(・・・・・)

カナから見ていた景色が一瞬で、モノクロに変わった。

カナ以外の全員の動きが、完全に止まった。

時は、止まった(・・・・・・・)。」

カナは瞬時に、リーダー各(テラ子安)の懐に入った。

【オラオラオラオラオラオラオラオラ、オラッ!】

リーダー各(テラ子安)に、ひたすらラッシュの連打を浴びせる。

そして…………






時は、(・・・)…………動き出す(・・・・)。」

そう呟くと、景色に()が戻った。

リーダー各(テラ子安)は次の瞬間、壁に叩きつけられた。

『!!!???』

「な、何が起こったんや…………。」

カナの様子を物陰から見ていたゆらは、思わずこうこぼした。

「…………。(……カナ。とうとう、時を止めた(・・・・・)のね。……所長に報告しなくちゃ。)」

さらに、ゆらの後ろからカナの様
[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ