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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第429話】
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るのかもしれないけど」
「私とみぃちゃんに? お兄ちゃんと一緒の取材なら、私は構わないよ。 でも、もしお兄ちゃんに用が無く、私とみぃちゃんだけっていうならキャンセルだけどね」
「ん、まあそれで良いと思うぞ。 とりあえずはOKって事で良いんだな」
「うん。 多分みぃちゃんもOKだと思うよ。 美春に依頼が無いのは気になるけど、実際問題美春がメディアに露出しまくるよりはお兄ちゃん的には依頼が無い方が良いんじゃない?」
美冬の言葉に、俺は頷く。
美春はISコアから何らかの作用で擬人化した存在、だが構成としては人のそれと同じらしく食事も摂れば睡眠もとる、が――仮にコアから擬人化した存在だとバレれば確実に研究所に送られ、下手すると解剖までされかねない――非人道的と言われるが、元々コアだったのだから人権は無いと言い兼ねない人間も居そうだし。
勿論世の中そんな人間ばかりではないが、絶対とは言い切れないのも事実、下手に露出するぐらいなら美春はこのまま俺の義理の妹として暮らす方が幸せだろう。
「まあな、取材を承ける事は美春に伝えないといけないが……」
「あ、うん。 それはちゃんと伝えなきゃダメだよ? ……うーん、みぃちゃんには私から伝えようか? お兄ちゃんから伝えるならもう少し待てば帰って来ると思うけど」
「うーん……なら待つかな。 一応俺から話した方がいいし、あ、そうだ。 取材だが今度の日曜日の二時までにこの場所に来てだってさ」
言いながらメモを取り出し、書かれた住所を見せると美冬は手近にあった用紙にその住所をメモし始める。
「ここだと、一旦レゾナンス駅から降りてその地下鉄から乗り継がないといけないね。 場所はそれほど離れてないけど……そういやさ、取材受けたら何か貰えるの?」
「んと、ホテル『テレシア』のディナー券だな。 でもペアチケット二枚しか貰えないし、一枚は一夏達のだしな」
「ふーん……。 まあ私はお兄ちゃんがちゃんとした取材してくれるならそれで良いけどね」
小さくウインクする美冬――と、部屋のドアが開閉する音が聴こえ、誰かが中に入ってきた。
まあその誰かはわかっているのだが――。
「あれ、ヒルト? どうしたの? ヒルトが私達の部屋に来るって――」
「あ、んと。 今美冬にも説明したんだが実はな――」
風呂上がりの未来が帰ってきたのでさっきと同じく、俺は未来に取材の件を説明する。
風呂から上がりたての彼女の髪は、しっとりとして明かりに照らされ、艶々と黒髪が輝いていた。
一通り説明を終えると未来は頷き――。
「うん、次の日曜日は特に何も無いから大丈夫。 パッケージのテストも終わったし、後はそのデータを
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