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曇りの日に
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一杯よ。カウンターも随分列になってるし」
「あっ」
 見てみればその通りであった。中にはかなりの人間がいる。しかもカウンターは列になっていて随分待ちそうである。
「一つ言っとくけれどね」
 美輪は強にまた言ってきた。
「私待つの嫌だから」
「嫌なの」
「そうよ、雨でもね。もうこのまま帰ろうかなって思ってるのよ」
「そんな」
 その言葉で退路が絶たれた気がした。強はいよいよ進退極まった。
「どうしよう」
 ここで彼の頭の中に二つのことが思い浮かんだ。さて、彼はどうするのか。

4.コンビニの中に入って傘を買う。
5.コンビニには入らずに別の方法を考える。

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