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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 〜無形物を統べるもの〜
乙 N
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第三者が見たなら、状況は最悪に見えるものだった。
ハムーズをなめてかかった飛鳥と耀は、揃ってぶっ飛ばされた。
ディーンの拳は指一本でとめられ、黒ウサギはその心配をしている間にひざ蹴りを喰らう。
火と煙で視界が悪く、どのようにしてハムーズを探し出すか悩んでいた耀は、その時間で倒されてしまった。
音央と鳴央はそれを見て一気に警戒レベルをあげ、容赦なく殺し技を使い始めたが、それがハムーズに効くことはなく攻撃の手を緩めた瞬間に二人揃って一撃を喰らい、倒される。
ヤシロはと言えば、これだけ狭い空間で百詩篇を使うわけにもいかず、かといってロアが標準的に持つ身体能力で立ち向かって勝てる道理もない。
狭い空間ではどうにも力を十全に使えず、それ故にあっさりと倒された。
最後の砦となった十六夜は互角の戦いを繰り広げたのだが、黒ウサギめがけて投げられた石ころを頭に受け、そのまま倒れた。
実を言えば、十六夜はただ黒ウサギの太ももの感触を楽しんでいるがために起きないだけなのだが、そんなことは本人以外誰にも分からない。だからこそ、これは第三者からしてみれば大ピンチなわけで。
「うっわー・・・まさか、ここまで劣勢とは・・・」
式神・送り狼に乗って駆け付けた一輝がこのように漏らしたのは、仕方のないことだろう。
「ほう?もうここにたどり着いたか。」
「ああ、ちょっと急いできたんでな。」
一輝はそう言いながら式神を札に戻し、腰につるしたスレイブを抜刀してハムーズの前に立つ。
「さて・・・少しは俺にもこいつとやらせてくれよ、十六夜?」
「ッチ・・・いいぜ、もう少し観戦に回ってやる。」
十六夜はそう言ってから何事もなかったかのように立ち上がり、呆然としているメンバーを気にも留めずに座った。
頭からかなりの量の血が出ているのでスプラッタなことこの上ないのだが、本人が問題ないと言っているので大丈夫なのだろう。
《ま、十六夜だしな。》
そうだね〜。それにしても、このやり取りも随分と久しぶりだな。
《コラボの方でやって、久しぶりにやってみようかな、と。》
さっらっとメタい発言してんじゃねえ・・・あっちに行ってるお前は時系列的に見てまだ先だろうに・・・
《知らん。》
「話はまとまったのじゃな?」
「ああ、またせて悪かったな。もう準備オッケーだ。」
「では、始めようか!」
ハムーズはそう言うと同時に一輝に迫り、一輝は何のためらいもなく尻餅をついてそれを避け、両手を床について蹴りあげる。
「ん?今の感触は・・・」
「考え事とは、余裕じゃのう!」
「いや、そう余裕でもない。」
一輝が考え事をした瞬間にハムーズは一輝に殴りかかったが、それは空気の壁によって防がれる。
「それにして
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