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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 〜無形物を統べるもの〜
乙 N
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輝は、とても笑顔だった。
いたずらを思いついたような、これからやってやろうという意思が見え見えの笑顔を。
「さて、ここで十六夜君に問題です。これをあれにかけたらどうなるでしょう?」
「・・・フッ化水素は毒物だ。あれが生物ならそれだけの量。毒でくたばるだろうが・・・ハムーズに対してはそうじゃねえな?正解は侵される、だ。」
「お見事!」
一輝はそう言った瞬間に頭上にあるフッ化水素を操り、蛇のようにしてハムーズに向けて放つ。
ハムーズはそれをかなり必死で避け続けるのだが、それでも何度か体にかすり、かすった場所が溶けていく。
「く、この・・・!」
「お前はどっかのコミュニティが作ったガラス細工に実力者が力を与えたものだろう。本質がガラス細工である以上、これが効かないはずはないよな?」
そう言いながらも一輝はフッ化水素をハムーズに向けて放ち続け、気がつけばフッ化水素がハムーズの周り360°を取り囲んでいた。
「じゃあな、ハムーズ。ラシャプとの戦いと同じくらい楽しめたぜ。」
最後にそう言ってから、一輝はフッ化水素のドームの中にさらにフッ化水素を流し込んで中を満たし、ハムーズを溶かしつくした。
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「うん、肉はうまい。」
「そうかそうか。まあ、それは私からの謝罪とでも考えてくれ。」
「そうさせてもらうよ。何せ、意図的に俺をゲームから遠ざけてたんだからな。」
黒ウサギが問題児たちに全て話した後、ノーネームの敷地内でバーベキューをしていた。
一輝はそこで今回のことで白夜叉に対して文句を言っているのだ。
「まあでも、ラシャプとの戦いはそこそこに楽しめたからな。得もあったし、最後には間に合ったからいいんだけどな。」
「それならよかった。ラシャプのやつも褒めておったぞ。あんなの、人間ではない、とな。」
「それって褒めてるって言うのか?ただ、俺が存在自体あり得ないって言われたみたいなもんだろ。」
「私としては、それは否定できないのう。」
あっさりと白夜叉がラシャプに賛成したことで、一輝は少し気に食わなかったのか手に持った肉を大きくかみちぎった。
「んで?今回俺に対して出した試練には何の意味があったんだ?」
「ああ、それは・・・その封印を解かせようと思っておったのだ。」
白夜叉はそう言いながら、一輝の右腕を指差す。
「・・・いつ知ったんだ?」
「何、それくらいは見れば分かる。・・・それは、おぬしの呪力と霊格を大幅に封じているものだな?」
「ま、そんなところだな。と言っても、これがあったところで気にするほどのもんじゃない。」
そう言いながら一輝は袖を伸ばし、封印の刻まれている部分を隠した。
基本的に不可視なのでそうしてもしなくても変わら
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