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た。
「備えあれば憂いなしね」
「そうだね」
美輪の言葉に頷く。頷きながら傘を開く。
「入る?」
その黒く大きな傘を上に掲げてかわ美輪に問うてきた。
「どうするの?」
「入れてくれる?」
強に顔を向けて尋ねてきた。
「よかったら」
「うん」
その言葉に応える。
「それじゃあ」
「ええ」
美輪はその傘の中に入った。それからデートを再開した。
「ねえ」
美輪は強の横で彼に声をかけてきた。
「何?」
「雨が降ったけれど」
彼女は雨を眺めながら彼に対して言う。
「雰囲気は悪くないわね」
「そうだね」
彼もその言葉に頷く。どうやら傘を持ってきたのは正解であったようである。
曇りの日に 完
2006・12・23
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