第零話 誕生!!正義の兄弟戦士その六
[1/2]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「例え彼等でもな」
「じゃああの人達にもか」
「欠点はあるのかよ」
「そうだ、ありだ」
そしてというのだ。
「過ちを犯すのだ」
「だからか」
「あの旧領土復活も」
「前回の併合以上に人材と技術、予算、資源を投入してだ」
そのうえでというのだ。
「あの地域を統治するだろう」
「つまり前はそうしたものが足りなかったからか」
「あの人達は失敗したって思ってるんだな」
「そもそもあんな場所併合したのが間違ってたとは考えずに」
「そっち方面で結論を出したのか」
「そういうことだ」
それでだ、再び併合しようと考えているというのだ。
「当然彼等も日本人に戻りだ」
「じゃあ連中が世界中でやらかしてる悪さもですか」
「日本の責任になるんですね」
何時しかだ、二人は悪田部に敬語調で固まってきていた。
「しかもそれでもですか」
「教育はしていくと」
「前の併合以上の無駄になる」
あの日本の歴史最大の無駄とさえ言われた前回よりもというのだ。
「遥かにな」
「うわあ、最悪ですね」
「絶対に併合止めたいですね」
「さもないと大変なことになりますよ」
「それこそ」
「その通りだ、私はこのことを憂いている」
悪田部は二人に言った。
「再併合は絶対に防がねばならない」
「迷惑ですからね、はっきり言って」
「どう考えても」
二人もこの考えは悪田部と完全に一致していた。
「あそこ資源も何もないですし」
「北半分はあんな有様ですし」
「あの島はもう完全に日本領になってますし」
「充分じゃないですか」
「だからだ、君達にだ」
あらためて尚智と尚武を見て言ってきた。
「彼等と戦って再併合を防いでもらう」
「えっ、だからですか」
「俺達をここに連れて来たんですか」
「そうだ」
その通りだというのだ。
「では何の為に君達に来てもらったと思う」
「いや、何か急に囲まれて眠らされてですから」
「今も縛られたままですし」
「絶対にとんでもないことだとは思ってましたけれど」
「そもそも悪田部さんに呼ばれたとか思ってもいませんでしたから」
「そうだろうな、しかしだ」
悪田部は二人の言葉を受けた、そのうえでこう言った。
「既にそれは決まっている」
「いや、決まってるじゃないですから」
「日帝衆なんて人間の勝てる相手じゃないですから」
「竹槍でBー29撃墜したんですよ、前の戦争で」
「戦車を日本刀で真っ二つにしましたし」
このことは本当のことだ、どちらも日帝衆の武勇を物語る逸話だ。
「太平洋の各国軍の軍事顧問もしてるじゃないですか」
「勿論自衛隊の顧問でもありますし」
「一人で自衛官一万人分の戦力ですよね」
「鬼より強いですよ」
「それで何でなんですか」
「俺達が戦える
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ