第百四十五話
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第百四十五話 先生達のカレー
七人のカレーの話を使い魔達から聞いてだ、今田先生と今日子先生は顔を見合わせそのうえで笑顔になって話した。
「よかったわね」
「そうね」
今日子先生が今田先生に応える。
「無事に終わって」
「最後までね」
「特にね」
ここで今日子先生が最もよかったということはというと。
「怪我がなかったことがね」
「一番よかったわね」
今田先生もその通りだとだ、今日子先生に答える。
「そのことが」
「怪我がないことがね」
何と言ってもというのだ。
「第一だからね」
「そう、それでよね」
「よかったわ」
「ええ、じゃあね」
ここでだ、今日子先生は今田先生に自分から言った。
「私達だけれど」
「何をするかよね」
「カレーのお話を聞いてるとね」
それでだというのだ。
「食べたくなったんだけれど、私も」
「あら、そうなの」
「ちょっとね」
そうなってきたというのだ。
「そうなってきたわ」
「そうなのね、けれど」
「もう私達もね」
「御飯食べたから」
それでだというのだ、今田先生は。
「今はね」
「わかってるわ、だからね」
「明日ね」
「明日の晩御飯カレーにしましょう」
二人で食べるそれはというのだ。
「そうしましょう。どうかしら」
「いいわね」
「そうでしょ。かおりちゃんもよね」
今日子先生は今田先生を幼い頃に呼んでいた仇名で呼んだ。二人の付き合いはそれだけ深いのである。
「カレー食べたくなったでしょ」
「ええ、あの娘達の話を聞いてたら」
「カレーは栄養があるしね」
「普通に作っても美味しいし」
「バリエーションも豊富で」
「色々楽しめるからね」
「だからね」
それでだった、二人もだった。
「カレー作りましょう」
「明日ね」
こう話を決めたのだった、先生達もカレーを食べることにした。
第百四十五話 完
２０１４・７・１
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