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ルドガーinD×D
第十二話:ただ一人君の為なら
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し、固まっている俺を置いて駆け足で出て行こうとする黒歌

そんな黒歌を俺は慌てて呼び止める

「黒歌!!!」

「な、何?」

「いってらっしゃい」

「っ!?……いってきますにゃ」

俺はそれだけ聞くとへなへなと座り込み唇を指でなぞる

「はは……ファーストキスがトマトの味か……」

ある意味納得だな、最近はトマトが主食みたいなものだし

「て、もうこんな時間か!!遅刻する!!!」

俺は慌てて身支度を済ませ家を飛び出してふと足を止める

「クロが笑顔で『ただいま』って言えるように俺もがんばらないとな……それじゃあ行ってきます!!」

へこんでる暇なんかないさ、なんたって俺には――大切な家族がいるんだからな!!!

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