第三話 日課は兄を踏むことです
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皆さんこんにちは。私は今兄の頭を踏んでいます。
え?前と変わっていないじゃないか、ですか?そんなことは知りません。最近これが日課になってきているんですから。
はい、そうです。あれから1週間がたちました。
ええ。ここ1週間相変わらず兄はなのはちゃんに言い寄ってます。
え?なのはちゃんの名前を いつ知ったかですか?初めてあった日の次の日に自己紹介をしあいました。
はい。皆さんお察しの通り兄が言い寄っている女の子はリリカルなのはの主人公の高町なのはちゃんだったんですよね。
・・・・どうしましょう?
いえ、なのはちゃんと仲良くなることは別に問題無いんですよ。
ええ。そっちは問題無いんですよ。問題は私の足元にいる物なんですよ。
主人公のなのはちゃんに言い寄る少年がいたなんてアニメではいなかったはずです。
・・まぁ、アニメの記憶なんてほとんど残っていないんですけどね。
つまり私が何を言いたいかなんですけど、
・・・・・・もしかして、兄も転生者ですか?
え?これが私と同じ転生者?
「ちょっ!そんな生ゴミを見るような目でこっちを見ないで!」
おや、思っていることが表に出ていたみたいですね。
「五月蝿い。黙りなさい。早く土に還りなさい」
「つまり死ねと!?日にちを増す毎にひどくなってね!?」
もう相手をすることに疲れてきましたよ。ですがこの兄から目を離すとなのはちゃんが襲われかねないですからね。
ええ。身内から犯罪者が出ることはなんとしても阻止しなければいけません。
「た、助けてくれ!俺の嫁なのップォロョ!」
「そうやって呼ぶのはやめるように言ったはずですが?本当に土に還りますか?返事はどうしました?何か申し開きは無いんですか?無視ですか?何か言ったらどうですか?」
・・何も喋りませんね。いつもならまだ何か戯れ言を言ったあと私がお仕置きしてなのはちゃんが私を止めてそれにより調子に乗った兄がまた私に蹴り倒され頭を踏まれるといったループができるんですが・・。
「あ、あの。カエデちゃん」
「はい。なんでしょうか?」
「カズマくん、多分だけど気を失ってると思うの」
「・・・・・・・・本当ですね」
どうやら少しやり過ぎたようですね。そのせいかなのはちゃんが少し怖がってますし。
・・・・べ、別にショックなんてうけてないですからね!?本当ですよ!?
・・すみません。少し取り乱しました。
それよりも、兄が静かになったので今日はこれからどうしましょう?
いつもなら帰る時間になるまで他愛の無い話をしているのですが、さすがに毎日話をするだけではなのはちゃんも飽きてきているでしょうしね。
「なのはちゃん。何かし
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