マクロスF
0695話
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」
アルトも初めて言われて気が付いたかのように汗を拭う。
「……アクセル、あんた随分と涼しそうね」
そんな中、汗を一切掻いていない俺へとジト目を向けるシェリル。
「まぁ、軍人として気温の変化には強いしな」
一応そう告げるが、そもそも混沌精霊である以上、俺は暑さや寒さを無視出来る。勿論感じようと思えば普通に感じられるのだが、この状況でそんな真似をする必要は無いだろう。
「へぇ、軍人ってそんな真似も出来るの?」
「いやいや。人間である以上そんな真似は出来ないって」
アルトがそう告げたその瞬間、待避壕全体に衝撃が走り酷く揺れ、同時に内部電源が消えて周囲が暗闇に包まれる。更には俺へと押し掛かって来た柔らかい何か。グニュリとした感触のそれが俺の顔へと押しつけられる。柔らかく、甘酸っぱいようなその匂いは……
それが何かを理解し、待避壕の中が暗闇に包まれる寸前のシェリルの姿を思い出し……取りあえず服でも着直させようとしたその瞬間、無情にも非常電源に切り替わって中の明かりも再度点灯する。
「なんなのよ、もう……」
「あー、シェリル。その、だな。銀河の妖精としてその格好は駄目なんじゃ」
そっと視線を逸らし、かと言って今更上着を渡す訳にもいかず。
不幸中の幸いというべきか、シェリルの後ろにアルトの姿があるくらいか。
だが、そんなアルトとは逆に、俺はしっかりとシェリルの豊満な胸の全てを視界に収めていた。そう、全てを。
「シェ、シェリルさんっ!?」
「え? ……っ!?」
ランカの声で、自分がどんな格好をしているのか気が付いたのだろう。上半身を無防備にはだけた格好のまま急速に頬を赤くし、急いでその豊満な胸を隠す。同時に口元に浮かべているのは微妙にひくついている笑みだ。
「待て、一応誤解……いや、不可抗力だと言わせて欲しいんだが。アルトもそう思うよな? 今のやり取りで俺に非は……」
そう言いアルトの方へと視線を向けるが、上半身の前側がこちらで確認出来たという事は、逆に言えば背中はアルトの方で確認出来た訳で……
「いや、その……俺にはちょっと難しすぎて分からないな」
背中のヌード(?)というだけでもアルトには十分以上に刺激的だったらしく、頬を赤く染めながら視線を逸らす。
「ええいっ!」
そんな言葉と共に振るわれる平手。勿論回避しようと思えば回避は可能だが、シェリルの気持ちを落ち着ける為にそれを回避する訳にもいかず……
パァンッ!
結果的に、待避壕の中に盛大なビンタの音が響くのだった。
「わ、わ、私のを生で見たのよ! そのくらい安いものでしょ!」
「あー……まぁ、そうだな。確かに今回は俺が悪かった」
レモン達と付き合っていて思い知
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