暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos31-C砕け得ぬ闇の使徒〜Star And Thunder〜
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わせてアサルトフォームの“バルディッシュ”コピーを振るって迎撃してきた。
「こうして君と刃を交えれば交えるほど、苛立ちで気が狂いそうになる・・・!」
「私は・・・悲しくなるよ。自分と同じ顔と声、魔法を扱う君と争うなんて。でも、友達やこの街を守るために、私はあなたを討つ!」
一際強く振るった“バルディッシュ”の一撃に、「っく・・・!」マテリアルが溜まらずと言った感じで後退した。
「この僕が、力のマテリアルであるこの僕が、押し負けるなんてありえない! そんなのありえない! 僕は・・・僕とバルニフィカスは強いんだ、速いんだ、君なんかに後れを取るはずがないんだ!」
“力”のマテリアル、か。それに“バルディッシュ”コピーじゃなくて“バルニフィカス”。これも報告通りだ。デバイスもまた独自の名前を有している。
「そうとも。我が名は雷光、力のマテリアル。閃光の太刀バルニフィカスにて、君を、君たちを斬り斃す。そして各地に生まれている欠片たちを取り込んで、この身のうちに闇の書の闇を蘇らせ、僕は決して砕けぬ、真の王となる! さぁ、仕切り直しだぞぉ! 我が太刀に、一片の迷いなぁーーーーーしッ!!」
――雷光破走――
“力”のマテリアルの姿が掻き消えた。ソニックムーブだ。背後に回り込まれたんだと直感が働いて前進しつつ反転、“バルディッシュ”を薙ぎ払った。直感通り私の背後にマテリアルが居て、私の攻撃を縦に構えていた“バルニフィカス”の柄で受け止めていた。ギチギチと金属が擦れ合う音が私たちの間で鳴り続ける。
「せぇーい!」
「はぁぁぁぁ!」
同時に鍔迫り合いを中断してさっきと同じようにデバイスの連撃を開始。私たちの間で激しい火花と金属の衝突音が生まれる。
「僕は勝つ! そして飛ぶ!」
「ううん。私が勝つ、そして阻止させてもらう!」
自分と同じレベルの強さを持っているこの子――マテリアルと全力で戦うと余計に思い知る。ルシルとシャル、それにシグナムの強さを。特にルシルのランサー形態時の強さが際立つ。シャルと共闘してルシルを追い詰めようとしたあの戦い。あの時のルシルの斬撃速度に比べれば、私やマテリアルの攻撃はまだ遅い。
(でも今の私じゃ意識はついて行っても体が追いつかない・・・!)
意識に体が追いついた時、私はきっとルシルとも真っ向から戦える時だと思う。その前にシャルとシグナムっていう壁があるけど。でも今は目の前の壁――自分を乗り越えないと始まるものも始まらない。
マテリアルの振り上げの一撃に応じることなく後退して距離を取って、「バルディッシュ、ソニックフォーム!」防御を度外視して機動力を引き上げるバリアジャケット、ソニックフォームへと換装。マテリアルの背後へと瞬時に回り込む。
「ふえ!?」
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