暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos31-C砕け得ぬ闇の使徒〜Star And Thunder〜
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かる。私の姿をしたマテリアルは、その手に持っていた“バルディッシュ”のコピーを振り向きざまに振り上げたことで私の一撃を防いだ。

「君は・・・確か、闇の書の闇を斬り裂いた、黒の魔導師・・・。そして僕の、オリジナル」

マテリアルはそう言って、私の一撃を片手で弾き返してその場で反転、そして威力を遠心力で高めた「光雷斬!」私のハーケンスラッシュと同じ攻撃(光翼斬っていう別の名前に変えてる。報告通りだ)を繰り出してきた。
私はさらに後退することで回避した後、すぐさま前進して「せい!」通常の魔力刃の振り降ろしで再攻撃。マテリアルは半歩分横移動して避けた後、“バルディッシュ”コピーの石突を突き出してきた。顔面狙いだったそれを、首を傾げるだけで回避した途端、「ぐっ・・・?」頭突きされた。

「いつつ・・・」

「いたた・・・」

私とマテリアル、お互いに額を押さえながら一度間合いを取る。マテリアルが額を擦り終えると「僕と同じ外見、オリジナルだからこそ余計に、君を見ていると苛立ちが募る。不快だよ」私に向けて敵意を放ってきた。

「この不快さを、苛立ちを消すには、どうすればいいか。・・・その答えを、僕の魂がこう叫んで教えてくれる! 君を殺して我が糧とすれば、全部が消える、と! そして還るんだ。温かで艶やかな、血と災い、そして怨嗟の闇が渦巻く、あの永遠の夜に・・・!」

“バルディッシュ”コピーの先端を私に向けて、そんな物騒な台詞を語った。うーん、私が出会えたのはラッキーだったかも。色違いとは言え私と瓜二つの外見をしたマテリアルが、殺すだのなんだのって言葉をなのは達に浴びさせることはなかったから。

「そうはさせない。闇の書の闇――ナハトヴァールと防衛プログラムはもう、必要のないものなんだ。アレは、私の友達を苦しませる。だから、復活なんてさせない!」

≪Plasma Lancer≫

周囲に展開した帯電する魔力球(プラズマスフィア)8基をプラズマランサーとして発射。マテリアルは私と同じように高速戦を得意とするみたいで、速度にものを言わせてランサー8発を回避した。ランサーに追撃させても追いつけないと判断して、ランサーを解除。
マテリアルは回避したその先で「光翼斬!」ハーケンセイバーを飛ばして来た。ならこちらも、と速度にものを言わせてセイバーを回避した時、マテリアルが「雷刃衝!」プラズマランサーを6発と発射してきた。

(私と同性能の機動力と魔法、か)

自分のことは自分が良く知っている。長所も短所も。でもそれは向こうもたぶん同じ。油断は出来ない。マテリアルの放ったランサー6発の中を掻い潜りながら、マテリアルへと突撃を仕掛ける。そのままアサルトフォームに戻した“バルディッシュ”による打撃を連続で振るう。マテリアルもまた私に合
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