暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos31-C砕け得ぬ闇の使徒〜Star And Thunder〜
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撃を受け入れた。魔力爆発に呑み込まれたマテリアルがもし、まだ反撃をしてこないと限らないから周囲に魔力スフィアを6発と待機。晴れていく煙の中から、ボロボロになったマテリアルが姿を見せた。完全に戦意喪失していることが判ったからスフィア全基を破棄する。
「敗れてしまいました・・・。やはりあなたは強かった・・・」
「ううん。あなたも・・・すごく、強かった」
「光栄ですね。貴方ほどの強い戦士から賛辞を贈って頂けると」
儚げに微笑むマテリアルの体にノイズが走り出す。消滅の前兆だ。
「私は、消えるのですね」
「あ・・・、ごめんね」
さっきまでと打って変わって弱々しく見えるマテリアル。でも私の謝罪を聴いたマテリアルはもう一度微笑みを浮かべて首を横に振った。
「闇の書の復活をこの身で成し得えることは叶わなかったですが、敗れはしましたが貴方と戦う事が出来たのです。生まれた甲斐はありましたとも」
私と戦えたことが本当に満足だって、マテリアルの綺麗な目が告げていた。だからかな、「ありがとう」私はそうお礼を言っていた。
「もし、いつかまた、貴方と見えることがあれば、その時はきっと、決して砕け得ぬ力をこの手にして、再び貴方と魔導を交えたいと思います」
「えっと、うん。待ってる、って言うことは立場上できないけど・・・」
「ですね。・・・高町なのは。次に私と見え、魔導を交えるまで・・・、貴方の信ずる道が、勝利に彩られますように。・・・それでは、その時まで・・・さらばです」
“理”のマテリアルはそう言い残して、その体を消した。目的を度外視すれば良い子だったんだけど。う〜ん、別の形で出会えれば、きっと友達になれたんだろうけどな。それが残念だった。
(テスタメントちゃん・・・)
あの赤い髪の女の子をどうしても思い出しちゃう。少し思い出に浸っていると、エイミィさんから通信が入った。
『お疲れ様、なのはちゃん! なのはちゃんの周囲の残滓が一斉に消滅したのを確認したよ』
『残るマテリアルは1つ。今、はやてとリインフォースが向かってる。たぶん、そのマテリアルで最後だと思う』
アリシアちゃんの報告にちょっと嫌な予感がした。はやてちゃん、まだ上手く魔法を使えないはずだし、リインフォースさんも弱ってる。そこに他の残滓より強いマテリアルと戦うってことになると・・・。
『あれ? あれ、あれれ?』
『どうしたの、アリシアちゃん?』
モニター越しから伝わって来るアリシアちゃんの困惑。少しの間、2人がキーを操作している音が漏れ聞こえて来て、そして・・・。
『っ!!・・・テスタメントちゃん・・・!?』
エイミィさんから発せられた、たった今、私が思い返していた女の子の名前。アリシアちゃん
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