七話 部活(2)
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さらばしたいよ」
「彩はとりあえずは体力だね。息切れするの早すぎ」
ニヤッとイタズラを見つけた子供のような表情をする結子。
「俺は短期集中型なの〜」
なんて言い訳をしてみる。
「はいはい。此処2週間でそれは聞き飽きたー。短距離走といえど、何本も一日に走れなきゃ練習になんないってば」
正直、体力には全くの自信がない。
結構部活をしていたのだが。
ちなみにその部活はバスケ部なのだが。
普通バスケといえば体力と考える人も多いと思うが、実際体の出来上がっていない中学生に体力作りのために走りこまさせると、いらない筋肉がついて瞬発力が落ちるのだ。
それゆえに中学時代は、あまり体力づくりに励んだ記憶はない。
ポジションもPG(ポイントガード)、スラダンで言うあのブロッコリーのとこなのだが。
正直、部活をしていたというよりも、皆で遊んでいたというような部活だったので、全く体力に繋がらなかった。
その結果、運動部に入っていたにもかかわらず俺には体力がない。
「ま、2週間前に走り出したばっかであれだけ走れるなら、結構才能あるんじゃない?」
「お?マジで?今のでちょっとやる気でてきたかも」
なんて青春してる少年みたいなセリフを言ってみる。
実際は、
(どーせ影時間に入れるようになったら、自然と体力つくんだし、ま、いっか)
なんて思ってたりする。
「お、そろそろ1年に集合かかるんじゃない?」
「んお?」
結子は最後にそう言ってマネージャー陣へと戻っていった。
その後ろ姿に数秒視線を送った後、顧問の竹ノ塚先生の方へと目を向けると、首にかかってるホイッスルに手をかけているとこだった。
(おうおう、俺と話してたのにいつの間に先生のこと見てたんだよ)
なんて思っているとホイッスルが鳴らされ、1年が呼ばれるのを聞いてそちらへと向かった。
そして、今日の部活が終わった。
「ん?彩も今帰り?」
下駄箱に疲れた体を引きずって向かうと、結子が靴を履き替えているとこだった。
「おう。そっちも?」
「そ」
>どうやら結子は一緒に帰りたいようだ。
>ペルソナもコミュもないがどうする?
⇒一緒に帰ろうぜ
じゃね
(またかよ。てか、ほんと何この選択肢)
選択肢の存在をテラ疑問に思いながら、
⇒一緒に帰ろうぜ
を選択する。
「一緒に帰ろうぜ」
(これ、口が勝手に動くのな)
そのことに驚愕しながらも、表面では笑顔で結子に尋ねる。
「いいよ。ミヤはどうも先生となんか話しあるみたいだし」
>結子はかなり嬉しそうだ、まではいかないがほど
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