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問題児たちが異世界から来るそうですよ?ー七つの大罪を宿しし主神ー
一話 ー問題児たちが異世界へ来るそうですよ?ー
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。粗野で凶暴で快楽主義者の三拍子揃った駄目人間だから、用法と用量を守った上で適切な態度で接してくれお嬢様?」
「そう、取扱説明書を用意してくれたら、考えておいてあげるわ、十六夜君」
「ハハ、マジかよ。今度作っておくから覚悟しとけよ。」
それぞれの自己紹介が終わり、一癖も二癖もある人たちだなと感想をもつ。そして、さっきからコソコソと此方の様子を伺っている奴をどうしてくれようかと思案する。
(なんかうさ耳出てるから、兎人かな?ゲリとフレキでもけしかけるか…)
などと物騒なことを考えていた紫苑
(うわぁ……問題児ばっかりみたいですねぇ……あの銀髪の人は唯一常識人でしょうか?)
一方で、茂みに隠れている四人をこの世界に呼び出した張本人、素敵なうさみみがチャームポイントな黒ウサギは四人が協力しあう姿が全く想像できずにいた。
「さて…けしかけてみますか…来い、『ゲリ』」
他の三人には気づかれないように声を小さくして、名前を呼ぶ。すると、空間に小さな裂け目ができ、そこから一匹の狼が出てきて、他に気づかれないように瞬時に移動をして、姿を隠すと黒ウサギに奇襲を仕掛けるべく移動する。
◆
「で、呼び出されたのはいいがなんで誰もいねぇんだよ。この状況だと、招待状に書かれていた箱庭とやらの説明する奴でもいるんじゃねえのか?」
と、苛立ち気味に十六夜が言う。
「そうね。なんの説明もないままでは動きようがないもの」
「……この状況に落ち着き過ぎてるのもどうかと思う。」
「だよね……君たち落ち着きすぎでしょ。」
耀と紫苑の意見が一致する。
「さて、そろそろ隠れている奴に登場して貰おうかな?」
ニヤリと口角をあげて笑う紫苑
そして、四人とも黒ウサギが隠れている茂みの方へと視線を動かす。
「貴方も気づいていたの?」
「当然、かくれんぼじゃ負けなしだぜ。」
「……風上に立たれたら嫌でもわかる。」
「アレで隠れてるつもりなら、滑稽だよ。」
「へぇ、おもしろいな、お前ら。」
軽薄そうに笑う十六夜なのだが、目はまったく笑っていない。
「や、やだなぁ、御四人様。そんな狼みたいな怖い目で見られたら黒ウサギ死んじゃいますよ?
えぇ、古来より孤独と狼はウサギの天敵でござい「ばう!」きゃーなんでここに狼がいるんですか!?ちょっ!助けてください!」
台詞の途中に背後から忍びよったゲリに奇襲 をかけられ、前に転倒し、そのまま馬乗りにのしかかられる。なかなか逃げたせないようで、此方に助けを求めてきているが、
「断る」
「却下」
「お断りします」
「よくやった、ゲリ。おいで」
取りつく島も見せない三人
名前を呼ぶと一鳴きして、足元に
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