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家長カナの奇妙な冒険
ゆらの正体と旧鼠組
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「じゃあ、ゆらちゃん……。今からやる事を見てもそう言える?」

「えっ……?」

カナは、“スタープラチナ”を出し、臨戦体勢をとる。

「どこからでもかかって来なさい!」

「さっきから見てりゃ、調子に乗るんじゃねぇ!お前ら、やっちぃまぇ!」

『うおぉぉ〜〜!』

リーダー各の鼠妖怪(テラ子安)の号令で、子分の鼠妖怪達が一斉に、襲いかかってきた。

【オラオラオラオラオラ、オラッ!】

そこに、“スタープラチナ”の目にも映らないラッシュの連打を繰り出す。

それを食らい、子分の鼠妖怪達は、跡形もなく消えた。

「「………………。」」

リーダー各(テラ子安)とゆらは、真っ先に己の目を疑った。

((一体……何が起きた?))

暫く、場の空気が凍りついたがリーダー各(テラ子安)が咄嗟に反応し、ゆらを捕まえる。

「ゆらちゃん!」

「おっと、動くなよ?動いたら、お友だちがどうなっても良いのかな?」

「……(今、下手に時を止める(・・・・・)訳にもいかない。)。」

「そうだ。それで、良い。良くも、俺様の子分を殺ってくれたなぁ。まぁ、いい。この子猫ちゃんを人質だ。いいな、俺様が逃げるまで、その場から1歩も動くな!」

そう言い残し、ゆらを連れ去った。

「……っ!」

カナはその場に立ち尽くし、悔しさのあまり、唇を噛んだ。












カナはその足で、小山田霊能事務所を訪れる。

事務所のドアをノックすると、中から顔を狐文字が書き綴られた布で覆い隠したポニーテールの女性が現れた。

「…………いらっしゃい、カナ。所長に用事?」ボソッ

「こんばんは。耕太さんは、おられますか?」

「………事務室にいるよ。待って、呼んでくるから。」ボソッ

「お願いします。」ペコッ

〜数分後〜

「やぁ、カナちゃん。どうしたの?何かあったの?」

「実は……〜〜」

カナは、今日の事を耕太に話した。

「そっか……。大変だったね。」

「……はい。」

「で、カナちゃんはどうしたい?」

「もちろん、助けたいです!」

「なら、やる事は分かるよね?」

「……はい!耕太さん、ありがとうございました!」

カナはこうして、決意を固めた。












《旧鼠組アジト》

一方その頃、覚醒したリクオを率いる百鬼夜行がアジトに侵攻。

「なんだ!お前ら、誰の命令で、動いている?!百鬼夜行は、“主”にしか動かせないはずじゃ!」

「“主”なら、お前の前に〜〜」

ドゴォーン!!

壁を豪快に破壊され、姿を現した
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