ゆらの正体と旧鼠組
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鼠を追うゆらを追いかけるカナ。
「待って、ゆらちゃん!1人じゃ危ないよ!(いざとなったら、“スタープラチナ”で!)」
カナがそう考えていると、ゆらは鼠を庭の隅の方に追い詰める。
「待ちぃ。妖怪の類いやな。」
「えっ……?」
鼠は、ゆらとカナに対し、牙を剥き出しにして威嚇する。
「陰陽師・花開院の名の下、妖怪のあなたを滅します。」
ところが、鼠はカナに向かって飛びかかる。
「家長さん!?」
「………“流星指刺”!」
“スタープラチナ”の人差し指と中指に力を溜め、勢いよく伸ばし鼠を切り裂いた。
「な、なんや!?何が起こったんや!?」
「ふぅ〜……。ゆらちゃん、陰陽師なんだ。」
「えぇ、まぁ……。(家長さん、一体何者なんや……?)」
「それは、本当かね!?」
そこに、清継達が現れた。
「今の話は、本当かね!?」
「えぇ、ホンマです。」
「しかし、なぜ君がこの町に転校してきたのだね?」
「この町……浮世絵町は度々、怪異に襲われる有名な町。噂では【“妖怪の主”が住む町】とも言われています。私は、“試験”のために遣わされたんです。より多くの妖怪を封じ、そして、陰陽師の頂点、花開院家の当主を継ぐんです!」
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カナは、ゆらと一緒に帰路についている。
「……あの、家長さん。怪我はないんですか?」
「私?私なら、ほら見ての通りだよ♪」
「そう……ですか。」
「ゆらちゃん……。(やっぱり、見えてない。私の気のせい、だね。)そう言えば、ゆらちゃん。」
「はい?」
「ゆらちゃんは今、1人暮らし?」
「えぇ、そうです。」
「へぇ〜ゆらちゃん、1人暮らししてるんだ。いいなぁ〜……憧れちゃうなぁ。」
「別に、そんなえぇもんでも!?……。」
「?」
ゆらは、立ち止まり何かに睨み付ける。カナは、ゆらの視線を追う。
すると、ホスト風の男達が立っている。
「可愛い娘ちゃん、見っけ。」
「……匂う。」ボソッ
「……何だって?」ニヤァ
「なに、こいつら?……まさか!」
カナの第六感が告げている。“こいつらは、妖怪なんだ!”と。
「……えぇ。」
「夜は長いぜ。骨の髄まで、しゃぶらせてもらうぜ!」
「……。」
ゆらは、式神のお札を持ち、構える。だが、その前にカナがゆらの前に立つ。
「家長さん!退いてや!」
「退かないよ、ゆらちゃん……。今の私ね、こいつらのせいで、物凄く吐き気がしているの。」
「それがなんや!?いくらなんでも、家長さんが敵う相手やない!」
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