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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第428話】
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っていうなら、俺も次の雑誌は買わせてもらおうかな」


 視線を逸らし、興味のない声でそう言うもチラチラと俺の反応が気になるのか何度か視線を送ってくる理央。


「そうだな、多分最初で最後の雑誌デビューだろうしな。 記念に買うなら悪くないかも」

「だ、だよな。 ……し、仕方ねぇから買ってやるよ、誰もお前に興味持ってないってなったら可哀想だしな」


 言いながらカツ丼のカツを頬張り、租借する理央、一方の玲も――。


「おー? 私も買うぞー、どんな写真か気になるからかっこよく写れよー」

「はは……かっこよくってなかなかハードな内容だな」


 実際、モデルの様な仕事が俺に向くかと言われれば向かないとしか言えないだろう。

 雑誌を鷹月さんから見せてもらったが、着た服をかっこよく着こなすモデルの姿が無数に写っていた――あんな事、俺には厳しいだろう。


「まあ何にしてもさ、やっとヒルトもちゃんとマスコミやら何やらに評価してもらえそうってのは、俺や玲にとっては嬉しいよな」

「そうだなー。 何だかんだで情報規制されてたとはいえ、織斑とヒルトの対比は凄まじかったからねー。 キャノンボール、あれのレース中継はニュースで使ってないけど、一般人が撮ったのは動画サイトにアップされてるしねー」


 そんな玲の言葉に、何処の動画サイトなのかと気にはなったが、今さら考えたら評価が上がろうとも下がろうとも、俺は俺だということには変わり無いのだからいいやという結論に至る。

 ……別に褒められる為に何かをしてる訳じゃないからな、俺、そういうのは後々に付いて回る物だと思うし。

 食事を食べ終え、俺はコップに残っていた水を全部胃に流し込む。


「そういやさ、二人はここのホテル『テレシア』の事知ってるか?」


 ちょうどテレビでコマーシャルをしていたので画面を指差すと、理央は首を振るが玲は知ってるのか――。


「おー? ここ知ってるぞー。 国際的に有名だけど、私は嫌いだなー」

「ん? どうしてだ?」


 いつもの間延びした口調だが、はっきりと嫌いだと口にした玲、出来るだけ情報は集めたかったので彼女の話に耳を傾ける。


「ここはねー、一流って言われてるけどパパに言わせれば三流以下のホテルなんだー。 私もパパにその一回だけ連れていってもらったけど、私の服装がドレスコードに引っ掛かるとか、その時中学生だったけどちゃんと制服着てたんだよー。 学校の制服はドレスコードに引っ掛からないのにねー。 後、お客の前でミスをした店員を叱ってたからねー、一流名乗れないよー」


 内装等は一流かもしれないが、スタッフがそこの質を落としてるのか……。

 それでも国際的に有名なホテル
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