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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第428話】
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…試合見てもわかると思うが、かなり強かったな。 正直エネルギー補給無し、休憩無しの四連戦で専用機持ち四人をフルボッコだからな」

「凄かったよなぁ。 俺も手合わせしたいけど、訓練機じゃあ無理かもなぁ……」

「おー、こうなると私も専用機欲しいぞー」


 二人とも互いにそう言いながら五時限目の模擬戦を思い出しながら話に華を咲かせる、十代女子の話ではないものの、何だか楽しそうに見える。

 味噌汁を飲みつつ、二人の会話を楽しんで訊いていると――。


「そういやさ、ヒルト。 最後お前の模擬戦の時一回機体が光ってたけど、あれ何かしてたのか?」

「おー、それ私も気になってたー。 光っただけで特に変わらなかったからちょっと騒ぎになってたけどー」


 二人の指摘に、俺は多分単一仕様の事だと思った。

 単一仕様【桜花幻影】、ハイパーセンサー類等を誤魔化す――で合ってるかわからないが、相手のハイパーセンサー及び此方にも可視化された桜の花びらが見え、相手が俺を斬っても撃ってもそれは幻影の名前通り、一種のカモフラージュ機能と言ってもいいかもしれない。

 ――が、この単一仕様の決定的弱点はハイパーセンサー類を使わない機械や普通の人から見ると、何も起こったように見えないのが弱点、戦闘中にハイパーセンサーを切る覚悟が無い限りは弱点らしい弱点にはならないが――。


「んと、単一仕様使ったんだが……使ったように見えなかったよな?」

「え? あぁ、機体が光っただけで特にヒルトの機体に変わった所は無かったな。 だから俺達の結論は閃光弾みたいなものかなって思ったんだよ」

「おー、でも単一仕様ならすごいぞー。 量産機で単一仕様何て、訊いたこと無いからなー。 でも、見る限りじゃ変わった所無いから信用されないかもしれないぞー?」


 事実、俺だって光っただけなら信用する事は無いだろう、だから騒ぎにはならないのだろうし……まあ正直、騒ぎになると面倒だし、このままでも良さそうだが。


「まあ他の生徒が単一仕様発現を信じるには、直接ヒルトと模擬戦してみないとわからないってことだな。 勿論、俺や玲は信じるぜ? お前、嘘つかないしな」

「おー、ばか正直ー。 だがそがヒルトらしいー♪」


 楽しそうな間延びした声で、理央の言葉に賛同した玲。

 ――と、ここで理央が話題を変えた。


「あ、そうだ。 さっきの模擬戦から話は変わるけど……そういやヒルト、昼ぐらいに黛先輩来てモデルがどうのこうのって話してたじゃん? あれって結局受けるのか?」

「う?」


 唐突な話題に、目を白黒させる俺だが、頷くと理央は――。


「へ、へぇー。 ……あ、あんま興味ねぇけど、せっかくお前の晴れ姿が写る
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