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問題児たちが異世界から来るそうですよ?  〜無形物を統べるもの〜
乙 M
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る足音が聞こえてきた。
そちらを全員が向くと・・・ランタンを持ち、フードで顔が見えなくなっている少女がいた。

「鎧兵殲滅に十数秒・・・いやはや、予想外にもほどがある。それも、たった二人でそれを成してしまうとは。」

その声には少なくない動揺が含まれていたが、それを指摘する人物はここにはいない。
それ以上に、このタイミングでここにあらわれたことの方が重要である。

「このタイミングで出てきたってことは、このゲームの主催者なのか?」
「ん?何をいっとる。自己紹介ならとっくに済ませたじゃろう!」

そう言いながら、その少女はフードをとり・・・

「みんな大好き、ハムーズさんじゃよ!」

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「言われてみれば確かに、フードもハムスターの耳っぽかったねっ。」
「いやいやいや!ヤシロさん落ち着き過ぎでしょう!?」
「ワシ、年寄り臭くてもロリじゃないとは一言もいっとらんぞ。」
「いやだからって当然のように登場されてもですね!!」
「そんなに驚くことか?ロリや変身くらい、箱庭ではよくあることだろ。」
「慣れてるーーーーーーーー!!!」

黒ウサギが突っ込み大変そうだが、誰も手伝おうとはしない。
突っ込みは突っ込みキャラに任せる、と言う方針なのだ。

「そう言えば、なぜか女性の魔王ってロリばっかりよね・・・」
「確かに、そうですね・・・少なくとも見た目は幼い人ばかりです。ヤシロちゃんは、本当に幼く感じますけど。」

これまでに出会ったのは、白夜叉にレティシア、ペスト、ヤシロ。ものの見事に幼い見た目ばかりが集まっている。
ここまで来ると、そう言う法則性があるのではないかとかんくぐってしまう位だ。



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「オイオイラシャプさんよ!さっきから防戦一方じゃねえか!それでも神霊かよ!」
「それについては、むしろ貴様が本当に人類なのかを問いたいな!」

ラシャプはそう言いながら、事実防戦一方となっている。
一輝がスレイブと獅子王の二刀流でラシャプに向かい、その攻撃を棍棒でいなし、盾で防ぐ。この一連の動作が先ほどから続いているのだ。

当然ながら、ラシャプも反撃をしないわけではない。
武器で攻撃するだけの隙を一輝が与えないので、他の手段で・・・病魔を放つ事で、一輝を倒そうとしたし、せめて武器を使う暇だけでも作るつもりだった。
彼はヘラクレスとも同一視される軍神。一度でも武器を使い、攻撃を当てさえすればこちらのものだ、と。だがしかし、その目論見は一度足りともうまくいくことはない。

一輝はなんと、ラシャプの病魔さえもギフトで無効化してしまったのだ。

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