第四章
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。言えばややこしいことになることがわかっていたからだ。
「勇気を出して」
「驚いたよ、声がして起きたらこうだもん」
「もうこれしかないって思ったから」
このことは言うことができた。
「だからよ」
「そうだったんだ」
「そうよ。それでよ」
このことを話したうえでまた言う真魚だった。
「いい?」
「いいって?」
「今ベッドの中で二人きりじゃない」
このこともはっきりと言う。もうここまで来たらこう言っていくしかなかったからだ。止まることはなかったしブレーキをかけることもできなくなっていた。
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