第二章
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にそっくりだった。
「だってね。私もあれなのよ」
「お母さんも?」
「仙一のあの鈍感さには手を焼いているのよ」
言いながら今度は苦い顔になるのだった。表情もかなり豊かである。
「本当にね」
「そうなんですかって。そうですよね」
「それは真魚ちゃんが一番よくわかってることよね」
「はい」
母親の言葉に確かに、そして残念そうな顔で頷いて答えるのだった。
「本当に。今までかなりアタックしてますけれど」
「百回目だったわよね。この前で」
「確か。それ位です」
真魚は記憶を辿ったうえで返す。考えてみればそれ位は確かにある。しかしそれでももっと多いだろうとも思うのだった。実際の数はどれだけあるのか本人も把握しきれていないところがあった。
「けれど全然」
「そんな子にはね。徹底的にやるのよ」
「徹底的にですか」
「そうよ」
強い声で真魚に対して言い切ってきた。
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