第1部
第5話 我、本土へ進出ス
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で各国の要人を招いて大々的な観艦式が行われる予定です。
参加が確定しているのは、日本帝国海軍大本営麾下の選抜艦隊、ロシア海軍遠征艦隊、アメリカ合衆国遠征艦隊、中華統一戦線派遣艦隊、EU連合海軍遠征艦隊、ドイツ海軍遠征艦隊、アフリカ戦線派遣艦隊となっています」
「そうか……今からならギリギリ間に合うな……」
腕時計はAM10:35を指している。
PM13:00迄に出れば間に合う時間だ。
「ヘリウム3に関しては、今後は技術班と相談しながらだな。
では今回の会議は閉会する。
各自、式典参加の準備を整えてくれ、以上」
「敬礼ッ??」
???
30分後 リンドヴルム
医務室
「お〜い、ユウ…うおッ??」
会議が閉会した後、俺は真っ直ぐリンドヴルムの医務室へ向かった。
医務室と言う名の魔窟へ向かう為だ。
医務室の扉が開くと同時に、大量の書類やら機械の部品やらの山がが崩れ落ち、埃が舞い上がった。
「んぁ〜、誰よ一体……怪我したんなら唾かけて自室で寝てなさい。
ったく……面倒ね……」
「……あのなぁユウコ=cここは医務室でお前は軍医だ。
有事の際に対応出来るように片付けておけって前も言ったよなぁ……ッ??」
「カタいこと言わないでよ、やることはやってるでしょ」
「どの口で言ってんだテメェッ??」
どう見てもガラクタの山から顔を出した此奴は、一応軍医のユウコ・コウヅキこと香月 夕呼%チ務大佐。
油で汚れた白衣や床に転がるガラクタや機械の部品を見ればわかるかもしれないが、此奴は根っからの技術屋だ。
このエインヘリアル艦隊が設立された時に医学博士号を持っていた為、軍医として配属された。
しかも医療も技術も常人の域を超えている。
名実共に化け物だ。
「で、要件は?」
夕呼がガラクタの山を蹴飛ばして紅茶のティーパックと湯呑み、電気ポットを引き摺り出した。
……使って大丈夫なのか(安全面的に)アレ…?
「お前も知ってるだろうが、俺達にはMSや艦艇を動かす為の燃料であるヘリウム3を補給する手立てがない。
技術班の見たてじゃ、持って後半年らしい。
ざっくり言わせてもらうが……なんとかならないか?」
「本当にざっくり言うわね……」
「しゃーねーだろ、他にどう言えってんだ」
「ま、私も回りくどいのは嫌いだけどね」
レモンティーの注がれた湯呑みを俺に手渡しながら、夕呼は然程悩んだ素振りも見せずに答えた。
「ヘリウム3を確保する手段は無いわ。
でもヘリウム3を大幅に節約する事は出来るわ」
「いただきます、と……節約、って言うと?」
「MSのミノフスキーイヨネスコ核反応炉が発電した電力が、一旦MSのコンデンサに蓄えられるのは知ってるわよね?」
「ああ、
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