アカデミー編
大太刀
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ジに、そっかとだけ返して、チャクラをゆっくりと流し込む。
青い柄にカトナのチャクラが入り込んだと。と思うと、しゅるりという音と共に、カトナの持っていた大太刀はふたまわりほど小さくなる。
その様子を見たネジは、はぁと呆れたように嘆息した。
「…相変わらず、不思議な刀だな」
「チャクラで、形状を記憶させてる。だから、チャクラの流れる道、ぜんぶ変えたら、形状も変わる。…でも、変えられるのは、せいぜい、大太刀、長巻、薙刀、短刀、脇差くらい」
不思議な刀だと、カトナは己が持つ短刀を見る。
持ち運ぶときや暗殺するときは、脇差に短刀。
一対一の戦いでは薙刀。
多勢対少数の戦いでは長巻と大太刀。
さまざまな戦闘に向いた、それぞれの武器になることが出来る、特殊な武器。
けれど、チャクラコントロール自体が難しく、カトナはまだ短刀と大太刀にしか変化せることができ。
仕組みがわかれば、もう少し改良できるかもしれないが、あの三代目火影さえも分からないらしい。
チャクラに反応する性質の物で作られているのは確かだ。
あの、チャクラに反応する紙の情報を組んでいるのかもしれないが、あれは性質変化に反応するものだった。形状とは全く関係ないだろう。
ただ、刀だけにチャクラを流し込んでも反応せず、柄に入れた状態でチャクラを流さなければ、形状は変化しないので、実際、チャクラに反応する物質を含んでいるのは、鞘の方なのだろう。
いや、鞘がいわゆる印の代わりをしていて、チャクラが流し込まれることで、チャクラの情報を変換し、刀の形状を変えているのかもしれない。
まぁ、どちらにしても自分は知らなくていいことだと、カトナは鞘から刀を抜き、ネジを見る。
「試合、する……?」
「…いいだろう。生身の相手じゃなければ、物足りないと思っていた所だ」
不敵に笑い、いつもの柔拳の構えをとる。
そんなネジに対してカトナもまた短刀を構え。……そして、勢いよく飛びかかった。
・・・
「うずまきカトナ、落第」
告げられた言葉に、ああ、やっぱりかと下を向いた。
どうせ、落とされるだろうとは思っていた。落とされて終わりだろうとは思っていた。
視界の端で、ネジが苛立たしげに外を睨み付けているのが目に映った。
どうせ落とされると思っていたから気にしなくてもいいのに。
それでもちゃんと気にしてくれるネジは優しいと目を細めたカトナは、無言でぺこりと頭を下げる。
落第を見定めていた先生の中で、一人だけ、こちらを気遣うように見てきていたが、カトナは何も言わず、するりとその場から離れる。
猫のような身軽さを感じられるそのしぐさに、僅かに驚いた教師は、されど一瞬でその感情をぬぐいとる。九尾にいつまでもかか
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