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真・恋姫†無双 劉ヨウ伝
第132話 山賊退治と新たなる展望
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ず、失礼なことを言ってしまい申し訳ありません」

 麗羽は正宗に泣き腫らした表情を見られまいと表情を隠し、正宗に返事をした。その様子を見て正宗の表情には罪悪感が浮かんでいた。

「麗羽、私の治める冀州に流民を呼び込むことはできるが、全てを受け入れることはできない。より多くの流民を受け入れるには多くの州が協力して流民を引き入れるしかない。しかし、それは州を治める者の考え方次第。今の時勢では難しいだろうな。どこの地でも氏素性の知れない余所者は厄介事を持ち込む存在と忌み嫌われるものだ。事実だから仕様がないところもあるが土地に馴染もうとする者も中にはいる。本当に難しい限りだ」

 正宗は難しい表情をして考え事をしながら馬足を進める。それを麗羽は凝視して見ていた。

「桂花さん、何か妙案ありませんの?」

 麗羽は突然桂花に話を振る。桂花は暫く考えた後、口を開いた。

「正宗様、月並みですが流民を使い新畑開発を進めてはいかがでしょうか? 流民達には援助として新畑開発する五年間に限り食料と牛馬を貸し与え。六年目以降は向こう五年間、税を七公三民。それ以降は税を四公六民にすると触れを出されてはいかがでしょう」
「却下だ。案は悪くないが冀州の状況が加味されていない」
「正宗様、何故ですの?」
「新畑開発は元黄巾賊の罪人達に賦役として従事させているから十分だ」
「冀州にはまだ開発できそうな森林が多くあると思いますが」

 桂花は正宗に不思議そうに聞いてきた。彼女の表情は自らの献策を歯牙にもかけない正宗の態度に少し不満を抱いている様子だった。

「森林は余り削り過ぎると異民族が平原に侵入しやすくなる。防衛上の観点からある程度の規模は温存しておく必要がある。私の見立てではこれ以上は厳しいと考えている」
「なるほど。森林を無くせば。更地になり、その土地を介して騎馬の機動力を誇る異民族の侵入を許してしまう。万里の長城の代わりに森林を利用するというわけですか。正宗様の深謀遠慮恐れ入ります」

 桂花は正宗を感嘆するように見るや頭を垂れた。彼女の様子から正宗の考えを理解して納得したのだろう。

「流石、正宗様ですわね! でも困りましたわね」

 麗羽は正宗を尊敬した視線を向けるが直ぐに困った表情になる。

「麗羽、荒廃した揚州なら流民でも受け入れる余地はあるが食うに困るのは目に見えている」

 正宗は深く考えず思いついたことを口にした様だが、これが藪蛇だった。

「わかりましたわ!」

 麗羽は瞳に炎を点し正宗を見た。正宗は麗羽の様子に嫌な気配を感じていた。桂花は麗羽の様子を見て、彼女の想いを組んでいるのか優しい笑みを浮かべていた。

「麗羽、どうした?」
「私、揚州刺史になりますわ! 正宗様、推挙してくださいませ
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