第7章:過去から未来への歴史
第11話:テヘッ、ヤっちゃったらデキちゃった?
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」
姫様とクリフトの表情に安堵の色が少し浮かんだのに、デスピーとシンが揃って不安を煽る事を言う。
何だかんだ言って仲が良い2人だ。
「じゃぁなんだ……お前等は事前に報告してから犯したのか? 各々の彼女の父親に、『これから娘さんを犯しま〜す?』と言ってから、思う存分中出ししてるのか?」
リュカの言いたい事は解るけど、もっとオブラートに包んだ表現にしてほしい。
「い、言ってませんよ……だって、シンシアの両親に会った事ないですから」
「俺もロザリーの親には会った事ない」
「会わなきゃいいのかよ、勝手な事をして!?」
「勝手じゃない! 会えないのだから、本人の意思を確認して了承を得たんだ」
「結局は本人の意思が尊重されるんだろ!? 父親といえど娘を所有物と化す事は出来ない。だったら結局、父親の許しなんて事後承諾で良いんだよ! 同じ娘を持つ父親としては、事前に犯される事を聞きたくなんかない! 『テヘッ、娘さんとヤっちゃいました?』で良いんだ……1発殴らせろとは思うが、それ以上でも以下でもない」
「で、ですが……親御さんがご存命であれば『ヤります』は兎も角、『真剣にお付き合いさせてもらいます』くらいの断りは必要ではないのですか!? 男の気配がしなかった娘から『はいお祖父ちゃん、孫ですよー』なんって報告は悪夢でしょ」
「それは仕方ないだろ……だってアリーナとクリフトが初○○○した時、親父は異空間に閉じ込められてたんだから。この世に居なかったんだよ? お前等と立場は同じだろ! それに僕としては娘の事を信頼してるから、テキちゃった報告でも受け入れる事が出来ると思う……ラダトームの王みたいに、出来ちゃった報告で取り乱す父親の格好悪さを見てるからね」
「何処だよ、その国……」と、シンの不満そうな声を無視して、リュカは優しく姫様に微笑む。
その微笑みは何よりも勇気になったのだろう。力強く頷いてクリフトと見詰め合っている。
……つーか、最初にこの問題を浮き彫りにしたのはリュカなのに!!
「だからさアリーナ・クリフト……王様には『テヘッ、ヤっちゃったらデキちゃった?』って報告しなよ。反対はしないだろうけど、血圧急上昇でポックリいくのを見てみたい(笑)」
「な、何よ……折角いい話で落ち着こうとしたのに、不安を蘇らせないでよ!」
「そうですよ! 貴方の様にそんな事を平然と言える人間は居ませんよ。自分をスタンダードに考えないで下さい!」
とんでもない状況なのだが、リュカの発言がそれを上回る為、姫様もクリフトも冷静さを保持する事が出来ている。
「でもさ……何れは言わなきゃならない事なのだから、先制攻撃は基本じゃね? 悪い事した訳じゃないんだから、正当性を主張する為に先制攻撃がベストじゃね?」
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