マクロスF
0694話
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んな2人が俺達を見て驚きの声を出し……
「ランカ」
「シェリル」
アルトと俺もまた同様にそう口に出す。
俺とシェリルが、そしてアルトとランカが思わず顔を見合わせ……次の瞬間、久しぶりに俺の中で念動力が命の危機を知らせてくる。同時に、こちらへと近付いてくる何かを感じ取り……
「2人共、こっちに降りてこい!」
空間倉庫から銃を取り出しながら反射的に叫ぶ。
「え? ちょっと、アクセル!?」
「あの、あの、え? え? ええ!?」
「アクセル!?」
いいから……来いっ!
こちらに近付いてくる幾つもの影を目にした瞬間、咄嗟に瞬動を利用してシェリルとランカの下へと移動する。
「アルト!」
後ろで何が起こったのか理解出来ていないアルトへとランカを放り投げ、俺はシェリルを抱きかかえて後方へと跳躍する。尚、この際にアルトにランカ、俺がシェリルと担当を分けたのは、お互いの膂力の関係上だ。本来であればシェリルとランカの2人を同時に持ち上げる事も可能なのだが、今の縮んでいる状態では2人同時に抱え上げるのは難しい。それ故、まだしも背が小さく体重が軽いであろうランカをアルトへと任せて放り投げたのだ。
「きゃっ、きゃああああああっ!」
「おい、アクセル!? くそっ!」
飛んできたランカを受け止めたアルト。その隣には再び瞬動を使って移動した俺の姿があり、シェリルは何が起きたのか分かっていないような表情でポカンと俺の方へと視線を向けていた。だが、それもすぐに我に返り……
「ちょっと、いきなり何するのよ!」
「お、おいっ!」
「何よ、うるさいわね!」
アルトの声にそう言い返しながら俺の腕の中から脱出しようとしているシェリルを下ろしつつ、シェルターの場所を探す
「アクセル! いきなり何なのよ!」
「バジュラだ!」
その言葉と共に俺達を覆い隠すかのように明かりが途切れ……すぐ近くには昨日倒すのに苦労した赤いバジュラと、他にも数匹の雑魚バジュラの姿が。外の景色がすぐに見えるように設計されている為か、宇宙にいる筈の赤いバジュラの姿はまるですぐそこに存在しているかのように感じられる。
だが……
「あれは、VF-25!?」
アルトの声が聞こえ、壁1枚隔てた向こう側でバジュラとVF-25――正確にはVF-25S――との戦いが始まる。
ここに俺達がいるというのは気が付いているのかいないのか、オズマのVF-25Sがガウォーク状態でバジュラを抑え込む。
「今のうちにシェルターに退避するぞ。あの外壁が破られたら洒落にならないからな」
抱いていたシェリルを地面に下ろしながら周囲を見回す。その間にも、オズマはバジュラとの駆け引きを続け……次の瞬間、思わず安堵の息を吐く
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