マクロスF
0694話
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たアルトは俺にそう言ってくるが……
「さっきのルカの言葉を聞いてなかったのか? 残念ながら俺の機体はオーバーホール中だ。どんなに頑張っても今からじゃ出撃出来ないんだよ」
「はぁ? 新型機のVF-25だってのに、何でオーバーホールなんか」
信じられない、といった風に俺を見てくるのだが……
「アクセル! とっととそいつを外に連れて行け! 格納庫の中を素人がウロウロしてたんじゃ、危なくてしょうがないからな!」
オズマにそう怒鳴られ、俺は溜息を吐いてアルトに視線を向ける。
「って事だ。色々と言いたい事はあるだろうが、取りあえずは外に行くぞ。ここにいて他の奴等の邪魔になるのは本意じゃないだろう? お前が出撃を邪魔したせいでフロンティア船団の住民に被害が出ました、なんて洒落にならないだろうし」
「……分かったよ。今はお前の言う事に従っておく。ったく、俺よりも年下の癖に随分と場慣れしてるんだな、お前は」
小さく溜息を吐くアルト。
まぁ、実際オズマがここまでアルトにきつく当たるってのは覚悟云々、ノリ云々ってのもあるんだろうが、間違い無く妹を巻き込んでしまった事に対する怒りみたいなものも少なからずある筈で……そんな状態なだけに、俺が多少フォローしておいた方がいいのは事実だろう。特に、もしアルトがこのマクロスフロンティア(仮)の主人公である場合、間違い無く俺達に関わってくるんだろうし。
「それに、実際オズマの言ってる事も正しいのは自分でも分かるだろ? お前が碌に訓練をしていないのは事実だ」
アルトを格納庫の外へと連れていき、通路を歩きながらそう告げる。
「けど、俺はきちんと学校でも……」
「それが甘いんだよ。確かに学校の勉強は大事だろう。基本的な事は大概学べるしな」
「なら!」
俺の言葉に言い募ろうとしたアルトだったが、そこに手を出して言葉を止める。
「思い出せ。昨日戦った相手が、そんな基本でどうにか出来る相手だったか?」
「ぐっ、そ、それは……」
「お前が習ってきたのは、あくまでも基本に過ぎない。同じ人間や、あるいははぐれゼントラーディ相手なら渡り合う事も可能かもしれないが、あんな生物兵器か宇宙怪獣のような相手に基本だけでどうにか出来る訳がないだろ? 実際、その基本を修めた新統合軍のパイロットはかなりの被害を受けたようだしな」
「……ちっ、分かったよ」
「もしそれでも戦いたい、戦える、そんな気持ちになったんだったら……改めてS.M.Sに入るというのはありかもしれないがな。そうなればミハエル辺りが喜んで訓練メニューを考えてくれるだろうさ」
「ミハエルの奴にか。……とんでもないメニューを作られそうだな」
うんざりとした表情で溜息を吐くアルト。そんなアルトの様子を見ながら、ふと
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