第十七話
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ルsideout
悠斗side
シーマ中佐と話をしていると、行きなりリリー・マルレーンが、大きく揺れた。
「うわ!」「な!」
行きなり揺れたので、バランスを崩して、前のめりになり、そのまま前に居るシーマ中佐にぶつかってしまった。
「コッセル!!なに下手くそな操作してるんだい!」
「すいません。右舷から、デブリが急速接近したんで、回避行動をとったんです」
どうやら、スペースデブリが、原因らしい。シーマ中佐にぶつかった俺は、今柔らか物に包まれて前が見えない状態だ。 とりあえず、首を左右に動かす。
モゾモゾ
「あ、ゆ、悠斗、動かないでおくれ」
何やら色っぽい声が聞こえるが、とりあえず息ができないため更に首を左右に動かす。
モゾモゾ、モゾモゾ
「あ、や、はぁ、悠斗ちょっと、待っておくれ」
(ヤバい、い、息ができない!)
今の俺には、とてもじゃないが、窒息しそうで、周りの声など聞こえていなかった。
(まてよ?上に顔を上げれば、息できるんじゃないか?)
左右に動かすのを止めて、顔を上にあげると、息ができたので、深呼吸する。
スーハー
「ふう。死ぬかと思った」
「はぁはぁ」
改めて状況確認してみると、顔を赤くし息遣いの荒い、シーマ中佐が居た。どうやら、俺を抱きしめてくれたらしく、頭を確り固定されていた。
「あ!」
どうやら俺は、シーマ中佐の胸に頭を挟まれたらしい。
(やばい?セクハラじゃないか!は、早く謝らなければ!変態て言われてしまう!)
そう。俺は、あくまで変態と言うなの紳士なのだ。ただの、変態ではなく紳士であることが、重要なのだ!
「す、済まないシーマ中佐。女性の胸に頭を埋めて、動かしてしまった。本当に申し訳ない」
「い、いや。いいさ。不慮の事故だからね」
顔を紅くして許してくれるシーマ中佐。
「「・・・」」
互いに見つめあったまま、言葉を発する事ができない。
(何故か、シーマ中佐から目を外せない)
(おや?今考えたら、これはチャンスじゃないか!)
無言のまま、シーマ中佐の顔が近づいてくる。俺の顔を上に持ち上げ、ゆっくり顔を近づけるシーマ中佐。
あと、数センチで唇が、重なってしまう距離だ。シーマ中佐の息遣いが聞こえる。潤んだ瞳から目線を外せない。
紅い唇が重なりそうになる瞬間。
「シーマ中佐。貴女は何をしようと、してるのですか?」
とてつもない黒いプレッシャーが、俺とシーマ中佐を襲う。
「うわ?」
「なに!」
慌てて、俺を放すシーマ中佐。突き飛ばされて、そのまま、コッセル大尉の座席にまで飛ばされてぶつかる。正直痛いです。
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