第十四話
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かに、コンスコンの言う通りだな。目的はハッキリしているし、物資や人員に困る事は無いからな」
「そうだな、ノイエン。皆の士気は高いし、食糧に困ることも無い。神経を磨り減らすことも少ないからな」
残党を率いて、逃げ延びる生活はかなりの負担になっていたからな。
あのシーマさえ、今は普通に女の顔をするようになったくらいだからな。
「ああ、まさに悠斗様々だな。神様に違う世界で戦って欲しいと言われた時には悩んだが、今は来て良かったと思うぞ」
まだ、悠斗は甘い所が有るが、それは追々我等が指摘して直して行けばよい。直す所を直せば彼はまだまだ伸びる。
今時、奴ほどの男はなかなかいないだろうな。
しかし、奴には致命的な弱点が有るのだがな。
「悠斗の奴が、もう少し女心を分かっていてくれれば、安心出来るのだかな」
どうやら口から出てしまったらしく、3人とも首を縦に降って同意してくれた。
「本当に悠斗の鈍感さには、驚かせされるからな」
「ああ、あやつは、戦闘や政治等ではかなり優秀な反面、恋愛関係には、本当に心配に成る程鈍感だからな」
「本当に結婚出来るか怪しいと思うぞ」
3人ともそれぞれ、悠斗の将来を気に掛けている様だ。
執務用の机の上の電話機がなる。立ち上がり受話器を取る。
「私だ。何かあったか?」
「デラーズ閣下、執務中に失礼します。国連事務総長のハマーン・カーン氏から、衛星通信が入っております。いかがいたしますか?」
ハマーン事務総長から、連絡とは珍しい。不思議に思いながらも返事を秘書官にする。
「分かった。私の執務室に繋いでくれ」
「分かりました。お繋ぎ致します」
受話器を置いて、執務席に座り、大型モニターを降ろすボタンを押して3人の方を見ると、全員が立ち上がり私の席の後ろに立つ。モニターが降り終わると、画面に椅子に座ったハマーン事務総長が映し出される。
「久しぶりだな、デラーズ中将。まさか、ユーリー・ハスラー少将やノイエン・ビッター少将さらにコンスコン准将まで一緒とはな。皆息災か?」
「ハマーン事務総長。皆、元気でやっております。本日は、どう言ったご用件ですかな?」
「ああ、不動准将はいないのか?」
「悠斗なら、今は特別サバイバル訓練に参加していて此方には居ません。本日中には、戻る予定になっていますが」
そう告げると、ハマーン事務総長の額にシワがよる。先程より、不機嫌になられたようだ。
「そうか。まあ、仕方がないか。ならば、伝えて欲しい用があるのだか、頼めるか?」
「はい。どの様な事ですか?」
「先程、軍事参謀委員会が、安全保障理事会にメビウスの独立指揮権を与える決議案を、提出した。近日中に国連安保理に提出され、議決されて可
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