第十二話
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だか、見ていて和めたからついやってしまった。
「か、可愛いなんて。と、取り敢えず周りの人が見ているので、止めてもらうと嬉しいのですが」
「え?おわ!ご、ごめんね」
周りのお客さんや、店員さんからそれはもう、暖かい目で見られました。一部からは、嫉妬と殺意が混じっていたけど。
「い、いえ。気にしないでください(撫でもらえて、嬉しかったなんて、言えないよ)」
「そ、そうか。なら、良いんだけどね」
それから、二人でのんびり話ながら食べていると、店員さんがやって来た。
「あの、すいません。今、お店が混んでいて、相席をお願いしたいんですけど、よろしいでしょうか?本来は、お武家様に頼むのは失礼だとご存知なのですが」
周りを見ると先程よりもお客さんがいて、大繁盛していた。他の店員さんも、慌ただしく働いていた。
「俺は構わないけど、唯依ちゃんは?」
「私も構いませんよ。普段良く来ますから、大丈夫ですよ」
「すみません。わざわざお武家様に、迷惑をかけてしまって。本当にありがとうございます」
そう言って店員さんは入口で待っている、お客さんの元に行った。少しして、店員さんがお客さんと一緒にやって来た。
お客さんの方を見てみると、赤色の斯衛の服に身を包んだ女性が、やって来た。てか、真耶さんだった。
「すみません。此方で相席になります」
「構わない。て、悠斗と唯依じゃないか!なんで、二人ともこんな所に、居るんだ!」
此方を見て驚く真耶さん。真耶さんの驚く顔を見れたのは、ちょっとラッキーだった。
普段は、めちゃくちゃお堅い表情しかしないから、驚き顔はレアだから。
「え?相席の相手が、真耶さんなんですか?」
驚いている、唯依ちゃん。まあ、なかなか有り得ないパターンだからな。俺か?入口で顔が見えたから、驚く程でもなかった。
「まあ、立っているのも何だし座りませんか?」
「そうだな。済まないな。ああ、何時ものをお願いする」
「はい。かしこまりました」
注文を受けて、店員さんは奥に去っていった。
そして、何故か俺の隣に座る真耶さん。唯依ちゃんの隣じゃないんですか?
「あの、真耶さん。何故俺の隣に座って居るんですか?」
「なんだ?将来を約束した相手が、隣に座ってはいけないのか?」
ゆっくりと、俺に近付いてくる真耶さん。
唯依ちゃんの方を見てみると、そこには黒いオーラ全開で居る、唯依ちゃんがいました。
「真耶さん。私の悠君に、何をしようとしてるんですか?」
笑顔なんですけど、目が笑っていませんよ!全く安心出来ないです。
周りの人達も怯えています。対面に座ってる俺も内心はビクビク怯えています。
「なんだ?唯依は嫉妬か?残念だが、悠斗のこ
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