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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第427話】
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そう思いながらパンフレットを眺めていると、篠ノ之がいの一番に言葉を発した。
「受けましょう」
まさかの肯定の言葉、篠ノ之は絶対断るものだと思っていたのだが……高級ホテルの食事の誘惑にでも負けたのだろうか?
そんな篠ノ之の言葉に面を食らう一同だが、黛先輩は直ぐに花開く様な笑顔を見せると。
「え、ほんとに? 篠ノ之さん、こういうの嫌かなーって思ったのに」
「いえ、何事も経験ですので」
さも当たり前の様にそう告げる篠ノ之、だが俺の目には珍妙に映る。
――まあ、受けたくなっただけなのかもしれないのでこれ以上深く考えるのを止めた、あまり考えすぎても頭が痛くなるだけだろうし。
「そっかぁ、じゃあ決まりね。 織斑くんもそれで良いよね?」
「あの、えっと……」
口ごもる一夏に、黛先輩は少しだけ目尻をつり上げると――。
「口ごもる何て、男らしく無いわよ?」
「……っ! わ、わかりましたよ、俺も受けますから!」
「うんうん、やっぱり男の子はそうじゃなきゃね♪」
若干茶目っ気のある笑みを浮かべる黛先輩を他所に、一夏は男らしく無いと言われてやけくそ気味にそう言い、今はため息を足元に溢していた。
「じゃあ後は有坂くんなんだけど――あのさ、有坂くん? 出来れば妹さんか飯山さん、或いは二人を上手く誘えないかな、モデルの仕事」
「……どうでしょうかね、俺自身は二人を見せ物にしたいとは思わないですが――とりあえず訊くだけ二人に訊いてみます」
乗り気ではないが、断っても下手すると何度かお願いされる可能性も否定は出来ない。
そうなると夜の時間の妨げにもなるから、とりあえず訊くだけは訊いてみようと思い、そう返事をすると嬉しそうに頷く黛先輩。
「お願いね? ふふ、実は姉にお願いされてたんだ。 ディナー招待券は二枚しか無いけど……有坂くん、お願いね? じゃあ今度の日曜日に取材だから、この住所にお昼の二時までに来てね、織斑くんも篠ノ之さんも」
そう言って住所が書かれたメモ用紙一枚を手渡してくる、それに目を通しながら持っていたメモ帳にその住所を書き写すと一夏たちにメモ用紙を渡した。
「それじゃあね〜。 有坂くん、妹さんと飯山さんの事、よろしくね〜」
颯爽と現れ、颯爽と去っていく黛先輩はまるで疾風の様だった。
武道館のドアが閉じる音が聞こえる中、一夏が隣の篠ノ之に。
「箒」
「なんだ?」
一夏に名を呼ばれて振り向く篠ノ之、だが一夏の目がジト目気味だったのが不満なのか、若干怪訝な表情を浮かべた、そして――。
「主義はどうした」
「……?」
一夏
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