第七章
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るけれど去らないものよ」
これは一つの真理だった。
「こっちから辞めない限りね」
「逃げたら首になるしね」
「そうよ。わかったらじゃあ」
「戻りましょう」
こうして二人は仕事に戻った。仕事に戻ればまたいつもと同じだ。真面目に書類整理をこなしていく。こうしてまた日常がはじまるがその中で。亜紀はまた泉水と会って仕事をしていた。
「今日はすいません」
亜紀は今日はいきなり泉水に対して頭を垂れた。
「実は今日は」
「どうされましたか?」
「泉水さんに謝罪しなければならないことがあります」
こう述べるのだった。
「?何が」
「実は昨日お話した件ですが」
「はい」
「こちらの都合でできなくなりました」
また頭を垂れて言う。
「まことに申し訳ありません」
「いや、それはいいんですよ」
しかし泉水は笑顔で亜紀に言葉を返すのだった。
「それに関してはこちらもですね」
「は、はい」
「無理なことを御願いしたと反省していたのです」
「そうだったのですか」
「はい。あの後で上司と打ち合わせしまして」
それを亜紀に伝える。
「これは無理を言っているということになったのです」
「はあ。それは」
「ですから。それは構いません」
また言う。
「どうか忘れて下さい」
「すいません、そう言って頂けるとこちらも」
「それはそうとですね」
泉水は笑顔のままでまた亜紀に話をするのだった。
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