第12話:おはなみに行こう!−3
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返る。
そこに立っていたのはスバルとノーヴェ・ディード・ウェンディの3人だった。
「おっさん2人が顔を見合わせてニヤニヤしてるなんて気持ち悪いッスよ」
頭の後で両手を組んで2人を見下ろすウェンディの言葉にスバルたちは
ニヤニヤと笑いながら頷く。
「おっさんって言われるほど歳はとってねえよ」
憮然とした表情で反論するゲオルグだったが、スバルたちは肩をすくめて
首を横に振る。
さすがにゲオルグも腹を立てたのか引き攣った顔でスバルたちを睨むように見た。
その額にはうっすらと青筋が浮かんでいる。
「お前ら、いいかげんに・・・」
椅子から立ち上がりスバルの方に歩を向けかけたゲオルグの肩に
触れるものがあった。
「まあそう腹を立てるな、子供ではあるまいに」
背中越しに掛けられた声に反応してゲオルグが振り返ると、
そこにはヴォルケンリッターの4人が立っていた。
そしてゲオルグの肩にはシグナムの手が置かれていた。
「だよなー。 あれくらいで腹を立てるなんて、ゲオルグはガキくせーんだよ」
「お前が言うな、ヴィータ」
「そうね。 ヴィータはゲオルグくんのことは言えないわね」
ヴィータが自慢げな笑みを浮かべて言い放った言葉に対して
ザフィーラとシャマルの冷静なツッコミが入り、ヴィータは不満げに
頬を膨らませた。
それをちらりと横目で一瞥してから、シグナムはスバルたちに目を向けた。
「お前たちもお前たちだ。 ゲオルグにはそれぞれに世話になっているのだし
少しは尊敬の念を持て」
少し目じりを吊り上げたシグナムが厳しい口調で言うと、
スバルたちは一様にシュンとした様子で項垂れていた。
「すいません、ゲオルグさん」
「悪かったッス・・・」
沈んだ声でゲオルグに向けた謝罪の言葉を口にするスバルとウェンディ。
2人の様子を見たゲオルグはさすがに気の毒に思って2人の方に歩み寄る。
「まあ、いいさ。 そこまで気にしてたわけじゃないから」
厳しい表情から一転、苦笑を浮かべたゲオルグがそう言うと
スバルたちは安堵感からホッと一息ついた。
「けどな、目上の人間には最低限の礼儀は欠かさないように。
親しき仲にも礼儀あり、だからな」
再び真面目な顔を作ったゲオルグが釘をさすように言うと
神妙な顔でスバルたちは頷いた。
「うん、みんな揃ったね。 そろそろお昼だしお弁当にしよっか」
そのとき、レジャーシートの上に腰を下ろしてフェイトと話していたなのはが
そう言って、傍らに置いていた重箱の包みを解き始める。
「そうだね。 ジュリア、こっちにおいで」
同じくフェイトも大きなバスケットを手にとってティグアンについて近くを
走り
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