五話 友達
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言わないっつの。んなことよりお前の『趣味は友達作り』ってなんだよ」
笑いながら友近がそう尋ねてくる。
「あーそれはな」
「あっ!それ俺も気になる〜!」
突如、友近に友達の重要性を語ろうとしていた俺の言葉を遮るように声がかかった。
「んあ?・・・老けてんなお前」
ゲーム画面を見ながら常々思っていたことを言う。
「ぐはっ!・・・お前、割と人の心をエグるな」
胸を押さえてうずくまり、そんなことを言いながら伊織は立ち上がる。
「髭剃れ髭」
「いいんだよこれは、これが俺のチャームポイント、ってやつ?」
なんていいながら決めポーズを取る伊織。
「おいおい、そりゃないだろ」
横に居る友近が思わずツッコム。
「お前みたいに特徴ないやつよりマシだっつの!」
(・・・ズバリだな!)
「・・・てっめ、人が一番気にしてることを!」
「はいはい。どーでもいいっての。てかお前誰よ」
流石に喧嘩に発展させるわけにもいかず止める。
「ん?俺のこと覚えてない!?あんなにアピったのに!?」
「あーワリ、髭しか覚えてないわ」
「ひどっ!」
「そんで、誰よ」
「おいおい・・・『友達作り』とか嘘なんじゃねーのコイツ・・・まぁいいか。俺は伊織順平!気軽に順平って呼んでくれ!」
なんていいながら、さっきとは違う決めポーズを取る伊織、いや髭。
「俺は琉峰彩。まぁ、彩って呼んで」
チラリと横に目線を向ける。
「・・・俺は友近健二。なんとでも呼んでくれ」
「じゃ、モブで」^^b
思わず言ってしまった俺は悪くない。
「ぶっははは!そりゃイイ!じゃ、今から俺達は友達だぜ!彩!」
よくわからない熱血ぶりを順平、いや髭が発揮していた。
「おう!よろしくな!髭!」
「おい!」
「・・・どーせ俺はモブだよ・・・」
伊織、いや髭の突っ込みのテンションとは正負が全く逆のベクトルのテンションのヤツがいる。
「・・・あー悪かったって」
ぽんぽんと座りこんでいる友近、いやモブの肩を叩きながら俺は慰めてやる」
「って、声に出てるから!てかモブって言い直さなくていいから!」
どうやら声に出ていたらしいが、それは気にしていけない。気にしたら負けだ」
「いやいやいや!全然負けじゃないよ!もっと気にしようよ!」
なんかもうキャラが早くも崩壊してる友近。
「まぁ、いい。そんなことよりも『友達作り』について語るとしよう」
「話逸らさないで!」
友近の悲痛な声が聞こえるが、
「いや、コレが本題だから」
そう言うと、友近がまた凹み、それを伊織、
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