第六章 正義の在り処編
第百七十三話 『それぞれの進路と異変』
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「確かにね。後、他にもなにかもう一つ目に特殊な能力を持っているとか言っていたけど、そちらは結局最後まで教えてくれなかったわね」
「はー……さすがスバルさんにティアさんの親友の人ですね。普通じゃない規格外な能力を持っています」
ランが感心しながらそう呟く。
しかし、そこでティアナが反論の声を上げる。
「ちょっと、ラン。なんか今の言葉、なにか引っ掛かりを覚えたんだけど、自覚してる?」
「え? 正直な事を言ったまでですよ? だって……」
それでランは機動六課の常識離れした人達の名前を上げていく。
まず『魔弾の射手』『本物の魔法使い』のシホと士郎を筆頭に、聖王家の隠れ末裔であるなのは、英霊という人間の一つ上の高次元の存在達、夜天の魔道書の最後の主であるはやてにその守護騎士達、聖王オリヴィエのクローンであるヴィヴィオなどなど……。
機動六課はそう言った特殊な能力を持っている者達の巣窟である……と、誰かが上手い事を言っただろうか?
「……言われてみると、確かにあたし達の周りって普通の人が少ないわね」
ティアナもそう思ったのか深くそう思うのであった。
他の三人もそれは同様であったらしく深く頷いている。
ま、それは一旦置いておいて、
「あー、でもリオン。会いたいなぁ……」
「そうね。久しぶりに話がしたいわね」
「え? 普通に会いに行こうと思えば会えるんじゃないんですか?」
「うんうん……」
キャロの言葉にランも頷いている。
しかし、そこでスバルとティアナの二人は表情を曇らせて、
「わからないのよ。リオンがどこに配属されているのか、どこで暮らしているのかさえも……」
「うん。あたし達も何回か管理局本局に行って居場所を聞いてみたんだけど、なぜかわからないの一辺倒で教えてくれなかったんだよ」
「そんな事が……」
「多分特殊な任務についていると思うのよ。だから公表できないんじゃないかなって……」
「無事に暮らしていればいいけどなぁ、リオン……」
スバルとティアナはそれでリオンの事を心配に思いながらもまだ降り続いている雨を窓から眺めているのであった。
そして二人はいずれまた再会することになる。
それが、どんな形であろうとも……。
◆◇―――――――――◇◆
スバル達がそんな会話をしている一方で、フェイトとランサーは二人で執務官の任務をこなしていた。
今日も今日とてスカリエッティや最高評議会と深く関係していた研究所やいまだに行方をくらましている要人などの居場所の捜査などを主に行っている。
この広い次元世界でまず違法な研究所を見つけること自体難しい。
だがそれはゼストの託してくれたメモリーによってあらかた居場所は特定されている。
その中には関わっていた最高評
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