NO.14 フラグ
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ア。やっぱり意地悪な質問だよな。ごめん。
しばらく悩んだ後、アーシアは答えてくれた。
「正直、わかりません。今まで想像したことも無かったですから。ーーーーでも、今はイッセーさんや皆さんがいますから、神様がいなくても、私の大事な人達がいますから」
ーーーーなんだ、もうちゃんとわかってたのか。
「そう。ごめんなさい、意地悪な質問しちゃって」
それだけ聞ければ、十分だ。
「いえ、鳶一さんの質問のおかげで、自分を見直すことができたので」
「そう言ってくれると助かるわ。うん。あなたは自分が一人じゃないって、支えてくれる人達がいるって、大切な人達がいるってわかってるのね」
ああ、俺もそうだ。大切な人達がいる。
「それじゃあね、アーシア。あ、今度から私のことは千代紙でいいわよ」
「はい!千代紙さん!」
俺はアーシアと別れ、大切な家族がいる家へ帰ることにした。
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歩いて家に帰ると、疲労困憊でぶっ倒れているルフェイちゃんが目に入った。
「あ、おかえりなさぃ」
「大丈夫?ルフェイ」
「あ、はいぃ」
本当に大丈夫か?霊装顕現するのってこんなに疲れるの?俺呼吸するようにできるんだけど。
「おかえり、レイナーレ」
「ただいま、黒歌」
奥からエプロンをつけた黒歌が顔を覗かせた。
「ん。おかえり」
オーフィスが黒のワンピースを着て迎えてくれた。黒歌が買った服か?
「もうすぐご飯できるから手洗い済ませて手伝うにゃ」
「わかってるわ」
洗面所にいき手を洗い、黒歌の手伝いを始める。
「黒歌」
「なんにゃ?」
「いつもありがとね」
カラーン
黒歌が皿を落とした。幸いにも、陶器製じゃないから割れなかった。
ていうか黒歌。お前なに固まってるんだよ。
「レレレレイナーレが感謝の言葉を!?」
おい、俺だって感謝の言葉ぐらい言うぞ。
「なによ、そんなに以外だったの?」
「そりゃそうにゃ!あの天上天下唯我独尊傍若無人傲岸不遜なレイナーレが『ありがとう』って言ったのよ!?」
天上天下唯我独尊傍若無人傲岸不遜って誰だよソレ。AUO?
それと黒歌。天上天下唯我独尊の使い方正しくない。
「私だって言うときぐらいあるわよ。それと黒歌、魚、焦げるわよ」
「へ?あ!あぶにゃ!」
黒歌はすぐに調理に戻った。しばらくして、夕食。
「あーさっきはビックリしたにゃ」
「ええ、ビックリしました」
「ん?レイナーレ、
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